魅力的な腕時計は、何も100万円を用意しなくても十分に揃っています。とくに2016年の新作は、ミドルレンジの価格帯から良作が数多くでてきました。そこで、最新モデルの中から選りすぐりのリアルプライスウオッチを紹介します。
30〜50万円ゾーンは1m離れてもわかる明確な個性を狙う
ブルガリやポルシェデザインのように、意味のあるデザインの時計が増えたという点で、2016年の30〜50万円ゾーンの時計は大豊作だったと言えます。語れる要素が多いと、それだけで愛着も湧くというもの。編集部が実際に着けてみた感想とともに、注目モデルを見ていきましょう。
原点モデルの編み込みストラップを再現した破格の一本
2014年発表のワンショット限定モデルがレギュラー化されました。ストラップには、1975年の原点モデル「ブルガリ・ローマ」に着想を得た、カーフ製の編み込み式ストラップを採用。カラーはブラウン、ブルー、ブラックの3色展開となります。ケースサイドには創業年の1884が打刻されたプレートがセットされています。
バウハウス発祥年にちなんだ再始動モデル
2014年から独立ブランドとして再スタートを切ったポルシェデザインは、「1st in Black」「1st in Titan」を掲げてチタン&ブラックにこだわった製品を展開。本機は、ユニークな形状のチタンケースに黒文字盤を合わせたエントリーモデルです。
名機ピタゴラスの意匠を個性的に楽しめる一本
モンブラン傘下のミネルヴァの歴史を反映したコレクションから登場した、2カウンターフェイスのモデル。文字盤左右のインダイアルにあるポインターデイトとスモールセコンドには、ブルースチール針がセットされます。
技ありの装飾により徹底スケルトン化
1940年代後半のモデルにインスピレーションを得たヒストリアドールのスケルトン仕様。文字盤外周は、ブラックPVDを施した後に彫りを入れるという手の込んだ仕様となっています。ムーブメントは香箱までスケルトン化されています。
自社製の超薄型自動巻きムーブメントを搭載
完全自社製造の超薄型自動巻きCal.DUW3001を組み込んだタンジェントの第二弾。文字盤のシャンパンゴールドカラーが、定番のオフホワイトとは異なる上質さを演出しています。カウハイドストラップも同色で統一されています。
どれも語りどころ満載で、時計通ならば話しが盛り上がるでしょう。もちろん時計に詳しくない人でもファーストインプレッションで記憶に残るぐらいの秀逸なデザインも魅力。いずれも最初の一本としても、セカンドウオッチとしても活躍が期待できる良品となっています。