サムスン、将来のGalaxyに交換式レンズを採用? 特許情報が公開

ink_pen 2025/5/10
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サムスン、将来のGalaxyに交換式レンズを採用? 特許情報が公開
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

サムスンのフラッグシップ機「Galaxy S」シリーズは、スマートフォンカメラにおいて常に最先端を走ってきたデバイスです。そうしたなか、同社がさらにカメラ機能を進化させるために、「モジュール式レンズ」を将来のモデルに搭載する可能性が浮上しています。

↑ValentinValkov/Adobe Stockより。写真の画質面では優位性がありそうですが、本当に採用されるのでしょうか。

 

昨年、サムスンが世界知的所有権機関(WIPO)に出願した特許が、2025年4月24日に公開されました。その内容はスマートフォンのカメラ機能を拡張するためのもので、デバイス筐体、レンズアセンブリ、イメージセンサー、モーターなどのコンポーネントが含まれます。これらが連携して動作し、モジュール機能(独立した交換式の部品を組み合わせる方式)を実現するという構造です。

↑Image:Samsung/WIPO

 

この技術の概要は、以下のとおりです。

 

  • レンズアセンブリはスマートフォンに内蔵されながらも、独立したコンポーネントとして設計されている

  • デバイス全体のサイズ増加を抑える設計がなされている

  • 磁石やRFIDタグを用いて、取り付けたレンズを自動認識する

  • レンズが認識されると、絞り値やズーム機能などが自動的に調整される

 

すでにアクセサリーメーカーのMomentなどは、各社スマートフォン向けに望遠・広角レンズや、それらを装着する専用ケースを販売しています。サムスンのこの特許技術は、専用ケースを必要とせず、スマートフォン本体のみでレンズを交換・認識・調整できるという点で大きく異なるようです。

 

もちろん、サムスンのような大手メーカーは数多くの特許を出願しており、そのすべてが製品に実装されるわけではありません。それでも、次期「Galaxy S26 Ultra」では可変絞り技術が復活すると噂されており、今後モジュール式レンズが製品に搭載される可能性も十分にありそうです。

 

Source:WIPO

via:Wccftech

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