次期「Nothing Phone(3)」は「真のフラッグシップ」ではない? 意外なことが判明

ink_pen 2025/6/21
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次期「Nothing Phone(3)」は「真のフラッグシップ」ではない? 意外なことが判明
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

Nothingの次期スマートフォン「Phone(3)」は、2025年7月1日に正式発表される見通しです。すでに予想価格CGレンダリング画像が流出しており、注目が高まっています。

↑次期「Phone(3)」の予想画像(提供/Max Jambor/X)。

 

そんな中、この新モデルに搭載されるチップセットは「Snapdragon 8s Gen 4」になると、著名リーカーのYogesh Brar氏がXで述べています。

 

このSnapdragon 8s Gen 4は、クアルコムの最上位チップ「Snapdragon 8 Elite」よりも性能を抑えたミッドハイレンジ向けモデルです。

 

ただし、昨年のハイエンドSoCである「Snapdragon 8 Gen 3」と比べれば、ほぼ同等の性能を持ち、マルチコア性能では上回るというベンチマーク結果も報告されています。それでも、最新のOryonコアを搭載していないため、Snapdragon 8 Eliteには及ばないと見られています。

 

また、GPUにはSnapdragon 8 Eliteで初採用された「スライスド」アーキテクチャのAdreno GPUを搭載しています。ただし、Eliteが3スライス構成であるのに対し、8s Gen 4は2スライス構成となっており、グラフィックス性能や並列処理能力に差が出る可能性があります。

 

そのほかの注目ポイントとしては、AI処理を担うNPUが前世代の8s Gen 3と比べて約44%高速化されていることや、4K/30fpsでの低照度ビデオ撮影、画像・映像のリアルタイムセグメンテーションへの対応、Bluetooth 6.0やWi-Fi 7、そしてWi-Fi経由でイヤホン・ヘッドホン接続が可能な「XPAN」機能などが挙げられます。

 

その一方、8K動画撮影や4K/120fpsのスローモーション撮影、5Gミリ波には非対応となっており、これらを求めるユーザーにはやや物足りないかもしれません。とはいえ、これらの機能はすべてのユーザーにとって必須というわけではなく、用途によっては問題ないでしょう。

 

これらの情報を総合すると、Phone(3) は「真のフラッグシップモデル」とは言い切れないものの、性能と価格のバランスが取れた「準フラッグシップ」機として注目されそうです。

 

Source: Yogesh Brar (X)
via: Android Authority

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