Googleが発売したばかりのフラッグシップ・スマートフォン「Pixel 10」。おなじみの修理業者iFixitがその分解結果をYouTube動画で公開しました。

まず注目されるのは、背面パネルです。IP68の防水仕様でありながら、加熱なしで取り外しが可能。専用工具やピックを使えば比較的簡単に開けられるとされています。
この点は修理性が大幅に向上した、と評価されています。
内部レイアウトは驚くほどシンプルで、一般的なフラッグシップ機に比べてネジの数が少ないことも特徴。使用されているのはすべて標準的なT3 Torx Plusネジであるため、特殊なドライバーを大量に揃える必要もありません。
Pixelシリーズでたびたび問題視されてきたバッテリー交換も改善されています。「プルジャケット」式の引き抜きタブが採用され、比較的簡単に取り外せるようになりました。
バッテリー容量も19.39Whに増加していることが確認されています。
また、下部のスピーカーとUSB-C充電ボードはモジュール化されており、個別に交換が可能。これも修理性向上につながっています。
一方で、メインボードの取り外しにはカメラやアンテナのネジを外す必要があり、やや手間がかかるようです。
さらに、背面ガラス内部には磁石が組み込まれており、Qi2ワイヤレス充電やアクセサリーの互換性向上に貢献。これにより、iPhoneのMagSafeと同様に「磁石で位置合わせをしたりアクセサリーを装着したり」できるようになっています。
ただし、ディスプレイに関しては残念な点も。6.3インチの有機ELディスプレイは最大輝度3000ニト、120Hz駆動と高性能ですが、強力な接着剤で固定されており、修理時には加熱と吸引が不可欠です。
再組み立ての際には背面カバーやディスプレイ、バッテリーそれぞれに接着剤を塗り直す必要があり、手間がかかります。
最終的に、iFixitによるPixel 10の修理しやすさスコアは10点満点中6点。過去モデルに比べれば改善は見られるものの、依然として完ぺきには遠い評価です。
Source: iFixit (YouTube)
via: Android Police