サムスンが次期フラッグシップ機「Galaxy S26 Ultra」に、自社製チップ「Exynos 2600」を搭載するとの噂が報じられています。

韓国の大手メディア・The Korean Heraldによると、サムスンは2025年9月に最先端の2nm GAA(Gate All Around)プロセスで製造する新型チップExynos 2600の量産を開始する予定とのこと。
このチップはGalaxy S26シリーズ、特に最上位モデルのS26 Ultraに採用されると伝えられています。
サムスンはすでにGalaxy Z Flip7にExynos 2500を搭載し、モバイル事業のコスト削減に成功しました。Exynos 2600は、その取り組みをさらに拡大する狙いがあると見られています。
Exynos 2600には、発熱を抑える新技術「Heat Pass Block」が導入されており、熱処理効率が向上しています。
さらにベンチマークサイトGeekbench Browserでも複数回確認されており、直近のスコアはシングルコア3309点、マルチコア1万1256点を記録。これはクアルコムの最新Snapdragon 8 Elite Gen 5に迫る性能です。
従来、Exynosチップは発熱や電力効率の面で課題が指摘されていました。そのためGalaxy S25シリーズでは採用されず、Snapdragonのみが搭載されていました。
しかしExynos 2600が成功を収めれば、モバイル部門のコスト削減に加えて、チップ設計を担うSystem LSI部門の競争力回復につながる可能性があります。
また、サムスンのファウンドリ(半導体受託製造)事業においても、安定した供給を示すことで信用を回復し、任天堂やテスラといった大手企業からの注文増が期待されます。
つまり、Galaxyシリーズだけでなく、サムスングループ全体の成長もかかっているというわけです。
もっとも、これまでのGalaxy S UltraモデルはすべてSnapdragonチップを採用しており、もしExynos 2600が搭載されれば、その前例を覆すことになります。
国や地域によってはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用する可能性も残されており、今後の続報が注目されます。
Source: The Korean Herald
Via: GSMArena