Windows 10のサポート終了! Windows 11へのアップグレードはどうやるの?

ink_pen 2025/10/24
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Windows 10のサポート終了! Windows 11へのアップグレードはどうやるの?
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

今年10月14日、Windows 10のサポートが終了。以降は更新やセキュリティ修正が停止し、脆弱性リスクが高まるため注意が必要だ。Windows 11へのアップグレード方法やPCの買い替えのポイントをプロが解説する。

【私が解説します!】
テクニカルライター・湯浅顕人さん

PCを軸に、AVやデジタルガジェットなどの検証記事を多媒体に寄稿。最近はアウトドアやゲームの記事なども手がける。

Windows 11はココが進化

【1.ウィジェット】最新の情報をリアルタイムに表示できる

デスクトップに情報(ニュース、天気、株価など)が表示される機能「ウィジェット」が強化された。ユーザーの好みや利用状況に応じて表示される内容は異なり、カスタマイズすることも可能。

【2.スナップレイアウト】最大6種類のレイアウトから選べるように!

ウィンドウを画面の端にドラッグ(移動)すると、複数ウィンドウを整理して配置する機能「スナップレイアウト」が進化。ディスプレイサイズに応じて最大6分割まで対応し、中央メイン+左右サブなどの配置が可能に。

【3.チャット】タスクバーからアクセスし家族や友人に連絡ができる

タスクバーの「チャット」アイコンをクリックするだけで起動。Microsoft Teamsの個人向けバージョンをベースにしたコミュニケーションツールで、テキストチャット、ビデオ通話・音声通話などが簡単に行える。

【4.コンテキストメニュー】右クリックメニューが整理され使い勝手が向上

「コンテキストメニュー(右クリックメニュー)」の項目を減らしてシンプルなった一方で、アイコン付きで視認性が向上。よく使う機能だけを表示し、その他の項目は「その他のオプションを確認」にまとめられた。

アップグレードか買い替えかいずれにしても早めの対策を

Windows 10のサポート終了以降は、セキュリティ更新が提供されなくなる。ウイルス感染やソフトの不具合などのリスクが高まるので注意が必要だ。

「サポート終了後も重要なセキュリティ更新だけを継続して受け取れる『拡張セキュリティ更新プログラム』という方法もあります。でも、(無償の個人向けの延長は)1年間のみ。現実的にはWindows 11へアップグレードするか、新しいPCに買い替えるかの選択となります」(湯浅さん)

 新しいWindows 11PCを購入する際に考慮する点は?

「まずはノートかデスクトップか。自宅内での使用なら、モニターを選べ、様々な周辺機器がつなげるデスクトップか、できるだけ大画面のノートPCがオススメ。持ち歩くことが多ければ、モバイルノート一択です。スペックは用途次第ですが、ウェブ閲覧、メール、文書作成・表計算程度であればさほど高くなくても大丈夫。画像や動画編集、3Dゲームが目的なら、よりハイスペックにカスタマイズしたいですね」(湯浅さん)

Windows 11に乗り替えるには?

システム要件を満たしていたら無料でアップグレードできる

Windows 10からの「アップグレード」を考えている場合は、まず下の表で要件をざっくりと確認。要件を満たしていたら、「PC正常性チェック」アプリまたは、PCの「Windows Update」でチェックしてアップグレード作業を開始しよう。

※最新版の「Windows 10 22H2」を対象とする。

●アップグレードのプロセス

①「Windows Update」で「ダウンロードしてインストール」をクリック。
②「ソフトウェア ライセンス条項」に同意し、「ダウンロード中」が表示されたら、このまましばらく待つ。
その後「再起動が必要です」という画面になったら再起動する。
③更新の進行や更新プログラムの構成が完了するとサイン画面が表示されるのでPINを入力してサインインし、
準備が終わったら完了だ。

●アップグレードができるかチェックする方法

「PC 正常性チェック」アプリの「今すぐチェック」をクリック。問題がなければ「このPCはWindows 11の要件を満たしています」と表示されるはずだ。

【OK】「Windows Update」でプログラムを更新し、画像のような表示が出れば実行可能。
【NG】要件満たしていないと、画像のようにアップグレードできない旨の表示が出る。

Windows 11 Q&A

Q.サポートが終了するとWindows 10は使えなくなるの?

A.使用は可能。ただし一般的にセキュリティリスクの更新や不具合の修正といったアップデートが行われなくなる。また、テクニカルサポートも受けられなくなる。Windows 10を使う場合は、ネットワーク接続せず、メモリー経由の感染にも注意。


Q.作業中または保存されていたデータはそのまま残るの?

A.基本的にファイルデータなどは保持される。しかし万一に備えてWindows 11をインストールする前にファイルやフォルダをバックアップしておくことが推奨されている。OneDriveに同期されているファイルはバックアップの必要がない。


Q.「拡張セキュリティ更新プログラム」の要件と値段を教えて

A.「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」はWindowsのサポート終了後も、重要なセキュリティ更新だけを継続して受け取れる仕組み。すぐに新しいOSにアップグレードできない企業や個人の延命措置といえる。個人向け、法人向けがあり、個人ユーザーの場合は、条件を満たせば誰でも1年間(2026年10月13日まで)無料で利用でき、法人は有料だ。個人向けの要件は、Windows 10の最終バージョン「22H2」であること(それ以前のバージョンは対象外なので、事前に22H2へアップデートが必要)、そして“Windowsアカウントでサインイン”“OneDriveにサインイン”“Windowsバックアップが有効”などの条件を満たしていればOKだ。

※「GetNavi」2025年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

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