Googleの次期ミッドレンジ・スマートフォン「Pixel 10a」の“公式”とされるCAD(コンピュータ支援設計)に基づくレンダリング画像が公開されました。全体のデザインは現行モデル「Pixel 9a」とほぼ同じで、大きな変更はないようです。

著名リーカーの@OnLeaks(Steve H. McFly氏)とテックメディアのAndroid Headlinesの共同報道によると、Pixel 10aの本体はプラスチック製で、6.2インチのFHD+有機ELディスプレイ(120Hz対応)を搭載するといいます。
サイズは約153.9×72.9×9.0mmで、Pixel 9a(約154.7×73.3×8.9mm)よりわずかに小さく、厚みが0.1mm増しています。
画面ベゼルはやや厚めで、パンチホール型のフロントカメラを採用。背面にはデュアルカメラとフラッシュが横一列に配置され、一体型のカメラバーを形成しています。側面にはアンテナラインやマイクホールが確認され、音量ボタンが電源ボタンの下にあるというPixelシリーズ独特の配置も踏襲されています。
一方、搭載チップはPixel 10シリーズの「Tensor G5」ではなく、Pixel 9aと同じ「Tensor G4」が採用される見込み。ただし、クロック周波数を高めた改良版となり、パフォーマンスは若干向上するとみられています。
Pixel 9aには5100mAhの大容量バッテリーが搭載されていましたが、Pixel 10aではそれを上回る可能性があります。RAMは8GB、ストレージは128GB/256GB構成で、価格も現行モデル(約8万円前後)とほぼ同水準になると予想されています。
発売時期は例年通り2026年3月から4月ごろになる見込み。これは、他社の高性能スマートフォンが登場する時期を避け、競合の少ないタイミングで発売するためと考えられています。
Pixel 10aは大きな刷新こそないものの、コストを抑えながら前モデルの完成度を受け継いだ、安定した設計となりそうです。Pixel 9aがミドルレンジとしてはやや高価だっただけに、次期モデルではより手ごろな価格設定を期待したいところです。
Source: Android Headlines