AI向けメモリ需要の急増によりDRAM(メモリ)価格が高騰している今日、PCパーツショップで販売されているRAMキットも大幅に値上がりしています。こうした状況のなか、PCメーカー大手のDell、Lenovo、HPが製品の値上げを予告していると報じられています。

これは市場調査会社・TrendForceの報告によるものです。まずDellについて、同社のジェフ・クラークCOO(最高執行責任者)は11月に「これほど速くメモリチップのコストが上昇するのは見たことがない」と述べていました。その発言に伴い、同社は顧客に値上げを警告したとされており、早ければ2025年12月中旬にも価格が少なくとも15〜20%上昇すると見込まれています。
一方、Lenovoは顧客に対し、メモリ不足と急成長するAIやクラウド市場に対応するため、2026年1月1日から全価格を見直すと通知。具体的な値上げ幅は明らかにされていませんが、Dellと同程度になると見られています。
加えて、HPのCEOも2026年後半は厳しくなると述べており、必要に応じて価格が上昇する可能性があると警告しています。メモリチップはPC原価の15〜18%を占めるため、値上げは避けられないとの見方です。
デスクトップやノートPCが近いうちに大幅に値上げされる可能性は高く、買い換えを検討している方は早めに決断したほうが良さそうです。
Source: TrendForce
via: TweakTown