現在、AIデータセンター需要の急増によりDRAM(メモリ)の供給が制約され、消費者向け製品では品不足と価格高騰が続いています。

そうした中、最新規格であるDDR5メモリキットを購入したにもかかわらず、実際にはDDR4メモリにDDR5のステッカーを貼った偽物が届いたという報告が相次いでいます。
この事例を報告したのは、Redditユーザーのu/Leading-Growth-8361氏。同氏は米AmazonでCorsair Vengeance DDR5メモリ(2枚組)を購入しましたが、開封時にヒートシンク(放熱パーツ)が緩んでいることに気付いたといいます。
そのままPCの組み立てを進めたところ、メモリがマザーボードに装着できず、不審に思ってヒートシンクを外した結果、「正体不明のRAM」が現れたとのこと。ピン配置を確認したところDDR4であることが判明し、2枚とも同様だったとしています。
同氏は、初めてのPC組み立て準備がようやく整った矢先の出来事に「本当に言葉を失うほどガッカリした」と述べており、PC完成はクリスマス後になる見通しと嘆いています。
こうしたDRAM詐欺の報告は近年増加傾向にあります。別の事例では、Amazonで購入したADATA XPG DDR5メモリが、外装は新品同様にもかかわらず、中身はDDRやDDR2といった旧世代メモリだったという報告もありました。偽装のために、重量をごまかす金属プレートまで封入されていたそう。
万が一、偽物が届いた場合はピン配置やラベル、ステッカーなどの証拠写真を撮影したうえで、速やかに返品・返金手続きを行うことが推奨されます。
Source: Reddit
via: TweakTown