ヒットは難しいが特別なスマホ。3つ折り「Galaxy Z TriFold」の展望と2つ折り「Galaxy Z Fold7」の現在地とは

ink_pen 2026/3/5
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ヒットは難しいが特別なスマホ。3つ折り「Galaxy Z TriFold」の展望と2つ折り「Galaxy Z Fold7」の現在地とは
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

2025年に「薄型化」という回答を得て大ヒットしたGalaxy Z Fold7。その熱狂を受け、2026年はついに3つ折りモデル「TriFold」が市場を席巻する。10インチの大画面をポケットに忍ばせる、ガジェット史の転換点を西田宗千佳氏が解説する。

【私がセレクトしました】

ジャーナリスト・西田宗千佳さん
PC・AV・家電ほか「電気かデータが流れるもの全般」を得意とする。本誌で「週刊GetNavi」を好評連載中。

サムスンからついに3つ折りスマホ登場!その薄さはFold7並み

サムスン
Samsung Galaxy Z TriFold

359万400ウォン(約38万円)日本では発売未定

展開時に約10インチ/解像度2160×1584のディスプレイを利用できる、3つ折りスマホ。プロセッサーにはSnapdragon 8 Elite for Galaxy搭載で、背面カメラは3眼構成だ。

こんなに薄い!

↑開いた状態では最薄部が3.9mm、折りたたんだ状態では12.9mmの厚さになり、こちらも薄型化に注力。
↑展開すると10インチの大画面で利用可能。パソコンのようなマルチタスク環境での作業が実現する。

【ヒット予測の根拠】高額すぎるゆえに“特別なスマホ”として注目
はっきり言って高価すぎるので、大量に売れることはあり得ない。日本での発売も未定。だが販売されれば「特別なスマホ」「誰も持っていない製品」として注目を浴びそうだ。

高すぎるが特別な製品「富裕層」の象徴になるか

2つ折りスマホが高額なため、日本では全体の数%しか売れていない。さらに高額な本機も数量的に言えばヒットは難しい。だが、タブレットと同サイズにまで大きくなることに魅力を感じる人もいるだろう。

3つ折りのスマホはサムスン初だが、ファーウェイやTecnoなどの中国系ブランドは販売中。おもに富裕層が「特別なスマホ」として購入している。

現状、日本では発売予定がない。だが仮に販売されるなら、サムスンの戦略としても、大量に販売するのではなく「特別なスマホ」、「技術力を誇示する製品」、「高価な製品を買う余裕のある人向け」の製品としてアピールしていくことになるだろう。

驚異的な薄さを実現して前作(Fold6)比で180%増の販売台数

サムスン
Samsung Galaxy Z Fold7
26万5750〜32万9320円(公式サイト価格)

先代モデルから大幅な進化遂げた薄型軽量のハイスペック2つ折りスマホ。CPUの性能も向上し、快適な動作を実現する。AI処理を担うNPUも高速化し、高度なAI機能をアシスト。

↑薄型軽量なだけでなく耐久性も十分。外側のディスプレイにはキズに強い素材が採用されている。
↑新設計のヒンジはメイン画面中央の折り目を目立ちにくくしつつ、耐久性が向上。50万回折りたたんでもOK。

【ヒットした理由】薄型化技術の有効活用で差別化を成し遂げた
長く続いた2つ折りモデルが、本体の大幅な薄型化で進化。他の2つ折りモデルとの大きな差別化に成功。薄型スマホが苦戦するなか、薄型化技術を有効に活用して差別化を成し遂げた。

2つ折りスマホに大きな変化薄型化でファンにアピール

2つ折りスマホが市場に出て7年経つが、多くの人が使うスマホが2つ折りになった流れはない。なかなかヒットしない最大の理由は価格だが、同時に「分厚くて重い」ことが大きかった。
 そこに変化をもたらしたのが「Galaxy Z Fold7」だ。大幅な薄型化と軽量化を実現したのだ。折りたたみ時の厚さが約8.9mmで前モデル比27%、重量が約215グラムと同11%削減され、持ち運ぶ時もより普通のスマホに近いサイズに。開いて使うといままでのスマホ以上に薄い。

このことはサムスンの2つ折りスマホの売上を大きく押し上げた。アメリカ・欧州・韓国で大幅に販売台数が増加、前年の「Fold6」に比べ、倍近い販売数量になっているものと見られる。サムスン電子ジャパンも、日本での販売直後には前モデルの1.8倍の販売実績となったとしている。

2つ折りスマホは依然として高価な製品だ。2023年度にはスマホ販売数量の1%に満たなかった。今も大きく見積もっても数%以下であり、販売の絶対数は少ない。国内数十万台と見られる。だが、「薄くて使いやすい製品」が出てきてファンを掴んだことは、今後の2つ折り市場を変えていくきっかけになっている。2026年モデルも薄型であることは維持されるだろう。さらに「強力なライバル」が出てくることになれば注目も集まり、販売数量も次第に増えていくのではないだろうか。

※「GetNavi」2026年2-3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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