アップルが突如発表したプロ向け新型モニター「Studio Display XDR」。長年、最高峰モデルとして君臨した「Pro Display XDR」を完全に置き換える大本命です。米テックメディア・MacRumorsによる新旧比較レビューをもとに、その劇的な進化を紐解きましょう。

画面は32型→27型。でも圧倒的な映像美
まず押さえておきたいことはサイズと解像度。旧モデル(Pro Display XDR)が32インチ/6Kだったのに対し、新型は標準モデルの「Studio Display」と同じ27インチ/5Kに小型化。単体の作業領域は狭くなりましたが、その分視線移動が減り、マルチディスプレイ環境には適しています。
サイズダウンを補って余りあるのが、ディスプレイ自体の表現力。ミニLEDパネルのローカルディミング(部分駆動)ゾーンは、旧モデルの576分割から2304分割へと一気に4倍。より明るく、黒の沈み込みは深く、コントラストとHDR表現が劇的に向上しています。
ついに「120Hz」対応!
最大のトピックは「アダプティブシンク(Adaptive Sync)」による47Hz〜120Hzの可変リフレッシュレートへの対応。動画編集やゲームプレイ時はもちろん、ウェブサイトの高速スクロール時などでもヌルヌルとした滑らかさを実感できます。従来型の60Hzモニターと並べて使うと、その快適さの違いは歴然です。
カメラ、スピーカー、スタンドが“全部入り”
旧Pro Display XDRは純粋なモニターだったため、Webカメラやスピーカーは非搭載でした。しかし、新型はデスクビュー対応の12MPカメラと空間オーディオ対応の6スピーカーサウンドシステムを標準搭載。これ1台で高音質なWeb会議が完結します。
さらに、次世代規格「Thunderbolt 5」を搭載し、ディスプレイの数珠つなぎ(デイジーチェーン)が可能に。最大140Wの給電にも対応し、16インチMacBook Proもフルスピードで充電できます。
プロ向けの究極のツール
MacRumorsは「大半のモニターと比べて確実なアップグレードであり、市場に匹敵するライバル機はほぼない」と絶賛。一方で、3299ドル(日本では54万9800円〔税込〕〜)という価格はプロフェッショナル向けであり、一般的な用途なら標準のStudio Displayで十分だろうと結んでいます。
日本では円安の影響もあり、旧Pro Display XDRと同等の価格帯となってしまったStudio Display XDR。しかし、旧モデルは2019年の発売当初の価格が「モニター単体で約53万円+別売りスタンドが約11万円」という設定だったのに対し、新型は高さと傾きを調整する高性能なスタンドが最初から付属しています。
圧倒的な映像美と120Hzの滑らかさ、そして“全部入り”の手軽さを考慮すれば、クリエイターにとって投資する価値のあるモニターであることは間違いなさそうです。
Source: MacRumors