とにかく21:9に飛ばしたかったーーソニーが新Xperiaで与えたい「体験」、その正体。

ink_pen 2019/3/7
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とにかく21:9に飛ばしたかったーーソニーが新Xperiaで与えたい「体験」、その正体。
井上 晃
いのうえあきら
井上 晃

スマートフォンやスマートウォッチ、格安SIMなど、最新モバイル事情に精通するライター。国内外を取材し、雑誌やWebメディアを中心に記事を執筆する。Twitter:@kira_e_noway

「シネスコ」比率に込めたソニーの想いは——

Xperia 1のディスプレイは、4K相当の有機ELディスプレイが搭載されており、そのアスペクト比はシネマスコープに近い「21:9」となっています。

 

一方で、筐体のデザインはフラットなものに変わりました。これは、従来機のXZ2やXZ3で採用された丸みを帯びたものよりも、むしろかつてのXperia Zシリーズを思い出させるものです。

 

 

田島氏 議論を重ねた結果、「好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを」というところに行き着きました。これはビジョンというか宣言ですね。そのためには、突き抜けた、尖った商品と体験を提供しなくてはなりません——。

 

数億人の手に届くような最大手メーカーのスマートフォンとは違う戦略をとらなければならないとした上で、同氏はこう続けます。

 

田島氏 ソニーの得意なところで勝負しなくてはいけないと思いました。コンテンツをやりとりすることでユーザーとクリエイターがつながる。ソニーはコンテンツを作る技術や、楽しむ技術、そしてコンテンツそのものを持っている会社です。今回は、その「体験」をもたらすことに注力しようと。開発はそのようにスタートしました。そしてたどり着いたのが「21:9のシネマワイド体験」。あえてディスプレイとは言いません。

 

スマホのディスプレイの比率は、かつての4:3から16:9へと変わり、ここ数年はさらに縦長化が進んでいます。その中で、Xperiaは「とにかく21:9に飛ばしたかった」とのこと。確かに突き抜けていますし、かといって一般ユーザーの使い方を置き去りにしているわけでもない。良い落としどころだと感じます。

 

フラットなデザインへの回帰や、指紋センサーの位置についても、「シネマワイドの体験を突き詰めると、この形がベストだった」との旨を同氏は述べています。

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