ウェルカム!「Apple Pay」が不正防止対策を強化

ink_pen 2022/4/21
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ウェルカム!「Apple Pay」が不正防止対策を強化
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

iPhoneやApple Watchの「Apple Pay」は、クレジットカードを登録しておくと、オンラインやお店で簡単に決済できる便利な手段です。このApple Payに初めてカードを追加したり、あるいは初めて決済しようとするとき、「不正防止機能が強化された」と通知されるようになったと海外で報じられています。

↑不正防止機能が強化されたApple Pay

 

これはツイッター上のユーザーや、アップル関連情報サイト「9to5Mac」のスタッフが気づいたこと。

アップルのメッセージ(iPhone上に表示)によると、その内容は次の通りです。

 

「特定の不正防止機能が強化されたカードでは、オンラインまたはアプリ内で取引を試みると、デバイス(iPhone等)がApple IDやデバイス、位置情報(位置情報サービスを有効にしている場合)に関する情報を評価し、不正防止評価を作成します。これをアップルは、不正を特定および防止するために使用します」

 

また、アップルは「不正防止の評価とお客様の取引に関する情報(購入金額、通貨、日付など)を、不正防止のためにお客様の決済カードネットワークと共有する」とも述べています。

 

さらに「決済カードネットワークとの不正防止評価の共有を防ぐため、別のカードを選ぶこともできます」とも警告しているそう。裏返せば、特定ブランドのカードであれば、ユーザーの同意がなくともカードネットワークに情報を共有するとも解釈できそうです。

 

9to5Macによれば、この機能は4月20日時点ではアメリカン・エキスプレスやマスターカードでは利用できないものの、世界中の一部のVisaカードには展開されているとのこと。

 

単なる現金を紛失あるいは盗まれることよりも、クレジットカードの不正利用は被害が青天井になる恐れもあります。こうしたアップルの対策は、歓迎すべきかもしれません。

 

Source:9to5Mac

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