「iPhone 14」、通常価格モデルとProとは有機EL画面の素材にも差が付く? ピクセルの見え方が違うかも

ink_pen 2022/8/2
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「iPhone 14」、通常価格モデルとProとは有機EL画面の素材にも差が付く? ピクセルの見え方が違うかも
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

今年秋の「iPhone 14」シリーズでは通常価格モデルとProモデルの間でかなりの差が付けられ、最新プロセッサも「Proだけ」になると予想されています。そればかりかディスプレイも、性能ばかりか素材までも差別化されるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 13 Pro Max(写真右)

 

そもそも去年のiPhone 13シリーズも、全機種が有機ELディスプレイといいながらも、最大リフレッシュレート120Hzの「ProMotion」画面はProモデル限定で、通常価格モデルは60Hz止まりでした。が、iPhone 14世代ではさらに格差が上乗せされるもようです。

 

韓国の電子部品業界メディアThe Elecによると、ディスプレイを供給するサムスンは「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」向けには最高グレードの有機EL素材を使う一方で、「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」には前世代の低グレードな素材を使うそうです。なぜなら、コストを節約するため。

 

有機ELの素材は、赤、緑、青のピクセルを作るために使うホスト(実際に発色する)、ドーパント(ホストと混ぜ合わせて効率と寿命を改善)、プライム(発光効率を高める)などで構成されています。つまり通常価格モデルとProモデルとでは、ピクセル単位で見え方が違うということです。

 

あまりに細かな違いのため(また通常価格モデルでもiPhone 13 Proと同じ素材)、おそらくほとんどのiPhoneユーザーが違いに気づきにくいはず。しかし、アップルが通常価格とProモデルの間に、今後ますます差を付けていく方針がうかがえるとは言えそうです。

 

今年のiPhone 14 Proモデルは、ノッチ(画面上部の切り欠き)をなくしてパンチホール2つの新デザインや、改善されたカメラ、さらに新型プロセッサ「A16 Bionic」を独占的に採用すると言われています。

 

これら「プレミアム」機能をすべて省いた通常価格モデルは、見かけはほぼiPhone 13世代と変わらず。ただし今年は、アップルが2年にわたり販売不振に苦しんだminiサイズが廃止され、入れ替わりに大きな画面(Pro Maxと同じ6.7インチ)のMaxモデルが加わると予想されています。

 

逆にいえば、今後もiPhone 13 miniは後継モデルがないため引き続き販売され、おそらくiPhone 14が発売された時点で値下げされるはず。iPhoneのminiサイズが欲しい人は、それを待ってもよさそうです。

 

Source:The Elec
via:9to5Mac

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