スマホで現実の物体をスキャン、3Dオブジェクト化できる無料アプリ「RealityScan」が正式リリース!

ink_pen 2022/12/5
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スマホで現実の物体をスキャン、3Dオブジェクト化できる無料アプリ「RealityScan」が正式リリース!
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

人気ゲーム『Fortnite』の開発・運営元であるEpic Gamesは、スマートフォンで現実世界の物体をスキャンして仮想空間の3Dオブジェクトにできる無料アプリ「RealityScan」を正式公開しました。

↑Image:Epic Games

 

数か月前に一部のiOSユーザーを対象としてクローズドベータテストを実施していましたが、ようやく誰もが使えるようになりました。

 

このアプリは、元々は写真測量スタジオのCapturing Realityが開発した製品です。昨年(2021年)3月にEpicが同社を買収したことで、「高速で簡単な3Dスキャン」が広く開放されました。

 

基礎となった「Reality Capture」技術は、2D画像を組み合わせて、ゲームやVR(仮想現実)環境用のシームレスな3Dアセットを作成できるもの。ゲーム開発者などのクリエイターが、いつでもどこでも現実世界の物体をスキャンできるようにするためのツールです。

 

RealityScanを使うには、Epic Gamesのアカウントにサインインする必要があります。そしてスキャンしたいモノをあらゆる方向から、最低でも20枚は撮影。できる限り被写体に近づき、カメラファインダーのフレームいっぱいに収まるよう撮影することをおすすめしています。

 

ある程度の枚数を撮ってからスマホを動かすと、リアルタイムで被写体に品質マップ(取り込めた3Dデータの目安)が表示されます。緑色は十分にカバーされている領域、黄色は少し手薄であり、赤い部分は最も追加撮影が必要なエリアを示しています。

 

撮影済みの写真は被写体の周りに浮かぶように表示され、写真と写真の間隔が空いているところが「もっと撮影した方が良い」目安となります。またスキャンする必要がない余計なものは、トリミングも可能。そうして被写体の表面が緑のドットに覆われたら、ほぼスキャンは完了です。

 

これらの画像はクラウド上にアップロードされ、自動的に位置が合わせられます。スキャン品質に満足したら「Sketchfab」にエクスポートして、ARや3D、VRコンテンツとして公開や共有、販売などできます。

 

詳しい使い方は、公式YouTube動画でわかりやすく解説されています。日本語字幕も用意されているので、興味のある方はおよその作業の流れを確認してみるのもいいでしょう。

 

RealityScanはiOS/iPadOS 16.0以降がサポートされたすべてのiPhoneおよびiPadで利用できます。今年後半にはAndroidユーザー向けにも提供すると予告していましたが、そちらの続報も待ちたいところです。

 

Source:App Store
via:Engadget

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