「Galaxy Watch」シリーズ、全固体バッテリーの導入で数年後さらにパワーアップへ

ink_pen 2024/10/3
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「Galaxy Watch」シリーズ、全固体バッテリーの導入で数年後さらにパワーアップへ
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

サムスン電機がウェアラブル機器用の新たな「全固体バッテリー」を開発し、2026年から量産を始めると発表しました。同年に登場とみられるスマートウォッチ「Galaxy Watch9」シリーズに採用され、バッテリー関連の機能が大幅に改善されるかもしれません。

↑全固体バッテリーでウェアラブルデバイスが変わる

 

全固体バッテリーは現在の主流であるリチウムイオン電池と異なり、液体電解質を使いません。固体電解質は液漏れのリスクがなく、可燃性の材料を含まないため、安全性が大いに向上します。また、エネルギー密度も高く、同じサイズでより多くのエネルギーを蓄えることができ、高温にも強く、より高速で充電することも可能です。

 

サムスン電機は3年前から全固体バッテリーの開発に取り組んでおり、現時点で200Wh/Lのエネルギー密度を実現したとのこと。これは業界で最高水準の数値となります。

 

このウェアラブル機器向け全固体バッテリーはGalaxy Watchシリーズのほか、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」やスマートリング「Galaxy Ring」にも搭載される可能性があります。小型のデバイスほど、高いエネルギー密度によりバッテリーが小型化する恩恵が大きいでしょう。

 

全固体バッテリーは二酸化炭素排出量が少なく、環境に配慮されています。もっとも、製造コストはリチウムイオンより少し高くなるため、ウェアラブル機器の価格に反映される可能性がありそうです。

 

Source: Business Korea
via: PhoneArena

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