ボードゲームカフェは年々店舗数を増やし、テレビでホビー特集をすることも多くなりました。ここではホビーをこよなく愛する識者たちに、2018年にハマってしまったゲームやプラモデルを聞いてみました。
【その1】ものづくりに携わる人は絶対買い!本能を揺さぶる極上トイ
タカラトミー
ゾイドワイルド ZW01 ワイルドライガー
3240円
12年ぶりに復活した「ゾイド」の新シリーズの第1弾メカ。地中から発掘されたメカ生命体を復元するというコンセプトで組み立てます。電動ギミックによる必殺技アクション「ワイルドブラスト」は必見です。
【推薦人】
おもちゃクリエイター・高橋晋平さん
株式会社ウサギ代表。大手メーカー勤務時代に「∞プチプチ」を生み出すなど、おもちゃやゲームなどの商品開発に携わっています。
「夜中に組み立てながらひとりで、すげえ! すげえ! と連呼してしまったほど、よくできたホビー。確認作業でもあり、ストーリーにもなっている『骨格部分を組み上げた状態で一度ギミックを動かしてみる』という組み立て手順が秀逸。“生きている感”溢れる可動ギミックも、ずっと眺めながら酒を飲んでいられるほど素晴らしい」(高橋さん)
【その2】アナログ感満載のビジュアルながら大人も暴れて盛り上がれる!
任天堂
Nintendo Labo ロボットキット
8618円
色々な形に組み立てたダンボールと、ニンテンドースイッチを合体させたコントローラー「Toy-Con(トイコン)」を使い、ロボットの操縦が楽しめるキット。自分の動きと連動するので、全身を使って歩行やパンチなどの動作を行います。
【推薦人】
ホビーライター・河上 拓さん
もじゃもじゃライター。最近は、ニンテンドーラボの「Toy-Conガレージ」を使った自作プログラムにハマっています。
「手足を動かすと、ひもを伝ってバックパック内の重りが作動。その動きをコントローラーが感知して画面内のロボットが動き出す。最先端のホビーのはずなのにパッと見、超アナログなビジュアルなのが最高! ボッコンボッコン鳴り響くダンボールのぶつかる音と、見た目のクレイジーさが相まって、大人だけで遊んでもかなり笑えて盛り上がれる」(河上さん)
【その3】誰でも手軽に麻雀のドキドキする駆け引きが楽しめます!
すごろくや
すずめ雀
3600円
初めて麻雀をする人でも遊べるようアレンジされたミニマル麻雀ゲーム。麻雀でいうところの「索子牌1〜9」「發」「中」のみを使用。6個の手牌で5種の役を作っていく簡単仕様ですが、本格的な駆け引きが楽しめます
●第2版が10月下旬に発売。写真とは若干仕様が異なります
【推薦人】
ボードゲームカフェオーナー・だてあずみ。さん
神保町のボドゲカフェ「アソビCafe」オーナー。プロ競技麻雀団体RMU所属し、プロ雀士としても活動中。
「複雑なルールを極限までそぎ落とした麻雀ゲーム。しかし麻雀特有の、あのドキドキする駆け引きは健在。私のような麻雀好きから麻雀をまったく遊んだことがない子どもまで、誰でも手軽にその面白さを体験できる。2人から5人まで遊べて、短時間でサクッとプレイできるのもポイント。麻雀を始めるきっかけとしてもベストなゲーム!」(だてあずみ。さん)
【その4】禅の言葉を体感するような心を読み合う不思議なゲーム
アークライト
ザ・マインド 日本語版
1944円
プレイヤー全員が協力し、ランダムに配られた1〜100までの数字が書かれたカードを、昇順になるように場に出していくゲーム。ただし、会話やジェスチャー、サインは禁止。レベルが上がるにつれ、手札の枚数が増加します。
【推薦人】
ボードゲームジャーナリスト・小野卓也さん
山形県曹洞宗洞松寺住職。ボードゲーム情報サイト「Table Games in the World」の管理人。海外ゲームの翻訳も多数手がけています。
「師匠も弟子もお互い無心になったとき真理が伝授されることを禅の言葉で『啐啄(そったく)同時(どうじ)』と言うのだが、まさにその『啐啄同時』的な間合いを楽しむゲーム。ものすごく神経を使うので10分ほどのゲーム時間で2時間遊んだような充実感が得られる。繰り返し遊ぶことでお互いの間合いがつかめてくるので、数回続けて遊んでみてほしい」(小野さん)