ゲーム&ホビー
2020/1/24 21:00

「レゴ」と「プログラミング教育」ーー最強のタッグが送る最新版教材を試した

2020年度から、ついにプログラミング教育が必修化されます。

 

しかしながら、プログラミング教育って、実際、具体的にどんなことをするのでしょうか? 今回は、レゴ社の教育部門・レゴ エデュケーションが1月20日に販売を開始した、小学校高学年以上を対象にしたプログラミング教材「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」を、実際に体験してみました!

↑レゴ エデュケーション SPIKE プライム

 

レゴ エデュケーションは1980年に設立され、今年で40周年になります。STEAM教育に焦点を当てたハンズオン(実体験型)学習をこれまで推し進めていました。“STEAM教育”とは、科学、技術、工学、アート、数学の頭文字を取った、総合的な学習を指す言葉です。

↑レゴ エデュケーションとSTEAM教育

 

SPIKE プライムは、レゴのブロックとセンサー、モーターなどを組み合わせ、Scratchをベースにしたプログラミング言語を使って、子どもたちが楽しくプログラミングを学べる教材です。

↑今回ハンズオンで使われたのは「ブレイクダンサー」(右)

 

LEDライトやジャイロセンサー、スピーカーを搭載した、心臓部である「ハブ」、2種類の「モーター」、色などを識別する3種類の「センサー」、そしてレゴのブロックパーツ528個のパーツで構成されています。

↑ハブ

 

↑モーター

 

↑外付けセンサー

 

直感的なUIで、直感的なプログラミングができる!

まずは、「ブレイクダンサー」というモデルです。

↑ブレイクダンサー

 

ボディがモーターになっていて、さらに足元にもモーターと、ハブがついています。顔の部分は色を識別するカラーセンサーで、色に反応して命令することができます。

↑顔部分

 

Scratchベースのプログラム画面です。ドラッグ&ドロップで繋げたり離したりして、プログラムを組み立てることができる、ブロックのようなUIです。動かす個所や回数なども、簡単に変えられます。

↑ブロックのようなUI

 

例えば、センサーが赤色を認識した時に、猫の鳴き声を鳴らして、腕や腰を動かして、ハブに「HELLO」というメッセージを表示させる…ということも、非常に簡単にできます。

↑腕を動かしているところ

 

↑様々な設定ができ、自由度は非常に高い

 

プログラミングというと、言語を学んだり、コードを書いたり……という難しいイメージがあったのですが、SPIKE プライムなら、専門的な知識がなくても直感的に操作ができて楽しいですね! 好奇心溢れる少年少女とは程遠い“いい年した大人”の筆者もハマりそうです。

 

「東京の天気を教えて!?」

続いては、オンライン上で現在の天気情報を取得して、任意の場所の天気を教えてくれる「天気予報マネージャー」です。晴れなら左手に持っているサングラスをかけたり、雨なら右手に持っている傘をさしたりする、IoT要素のあるモデルです。

↑天気予報マネージャー

 

↑雨だった場合

 

ハブには気温も表示され、任意の場所の気温があらかじめ設定した温度以上だった場合、ファンを回して、涼むこともできます。なんだかAI家電っぽいですね!

↑回転するファン

 

↑複雑そうに見えるが、ドラッグ&ドロップで簡単に設定可能

 

先ほどのようにロボットを動かしたり音を鳴らしたりするだけでなく、このように実用性の高いプログラミングも可能です! 例えば農作物の自動システムだったり、ロボットハンドを使って身体の不自由な方の問題を解決したり、SPIKE プライムを使ったプログラミング授業によって、社会に繋がる“学び”を得ることができるでしょう。

↑農作物の自動給水モデル

 

しかも、レゴなので、形にとらわれず、ある程度“自由”にデザインを作り変えることができるのが面白いですよね! 筆者も大昔、レゴの「お城シリーズ」とか「南海の勇者シリーズ」にハマっていて、お城や船を取説以上のボリュームに改造・改築して遊んでいました。この自由度の高さこそ、レゴを使ったプログラミング学習の、最大の長所ではないでしょうか。先述のブレイクダンサーも、作りようによっては、ものすごいカッコ良くてあやしいロボットになりそうな気がします! というか作り変えたい(笑)

 

【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】