ソニーはPlayStation 5用の次世代VRヘッドセット「PlayStation VR2」の情報を小出しにしつつ、先日もローンチ時に20作以上の「主要」タイトルを用意すると発表しています。しかし「いつ発売するか」は、いまだに明らかにしていません。
そんななか、PS VR2の量産は今年後半に始まり、まず150万台を量産して2023年の第1四半期に発売する可能性が高いとのアナリスト予測が報じられています。
これはアップル未発表製品の正確な予想でおなじみの有名アナリスト、Ming-Chi Kuo氏がTwitterで述べていることです。Kuo氏によると、PS VR2の発売時期はゲーム開発のスケジュール次第ながら、ファーストスタジオ(SIE傘下の開発スタジオ)とサードパーティー両方から20以上のタイトルが準備されているため「良い」スタートを切ることができると考えているそうです。
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My latest supply chain check suggests that the assembler and several component providers of PS VR2 will start mass production with about 1.5M units shipments in 2H22. Sony may launch it in 1Q23, depending on the development schedule of PS VR2 game titles. pic.twitter.com/NIqFgg4Kjl— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) May 30, 2022
さらにゲーム業界におけるソニーの地位やリソースは、AAA (超大作)のVRゲーム開発(『Horizon Call of the Mountain』など)を加速させ、VR市場の成長に恩恵をもたらす、とも予想されています。
またKuo氏はサプライチェーンに精通する人物だけに、PS VR2に6つの光学モジュール(カメラ)が使われていることがGenius Electronic Opticalなどのレンズサプライヤー(iPhoneにもレンズを供給)に恩恵をもたらすことも予想しています。こうしたレンズは先進的なAR/VR機器には不可欠だけに、ソニーの大量発注が部品の値下がりにつながり、メタバース産業の成長を加速させることになりそうです。
ソニーは6月3日午前7時から動画配信番組「State of Play」を放送し、その中で、PS VR2向けに開発中のタイトルも少しだけ紹介すると予告しています。そこでユーザーの期待が高まるほど、PS VR2本体の発売日が明かされないことや、プレイの前提となるPS5が手に入りにくいことへの不満が寄せられるのかもしれません。
Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:Wccftech