ゲーム&ホビー
2023/1/12 21:15

今からでも始められる! 「スプラトゥーン3」を、シリーズやりこみ勢が“やさしく”こってり解説

多彩なモードを遊びつくせ!

本作には、基本モードの「ナワバリバトル」以外にも多くの遊び方があります。以下、本作の各モードをさっくりと紹介します。

 

●ガチとガチのぶつかり合い「バンカラマッチ」

バトルを真剣に遊びたい人向けには、「バンカラマッチ」という対戦モードが用意されています。バンカラマッチでは動くヤグラに乗ってゴールを目指す「ガチヤグラ」や、アサリを集めてゴールにシュートする「ガチアサリ」など4つのルールがあり、いずれも基本モードのナワバリバトルよりも撃ち合いが発生しやすいルールになっています。

↑ナワバリバトルよりもストイックな戦いが楽しめる「バンカラマッチ」

 

バンカラマッチでは、プレイヤーのプレイスキルを「ウデマエ」というレートで表現されており、遊んでいくうちに強い相手と対戦できるようになります。

↑バンカラマッチの「ガチヤグラ」ルール。動くヤグラを取り合いゴールを目指す

 

バンカラマッチでは、チームメイトや対戦相手のブキ編成や、その場その場での動きをみて、勝敗を決めるアイテムをどのタイミングで動かすか、常に状況判断が求められます。ナワバリバトルよりも戦略性が高く、シビアな戦いが求められるモードと言えます。

 

12月からはさらに上級者向けの「Xマッチ」が遊べるようになりました。ウデマエを上げた上級者向けの対戦モードで、プレイスキルを数値化するレート制を採用しています。自分の実力をストイックに追求したい人には適した遊び方になっています。

 

●危険なバイトに挑む協力モード「サーモンラン」

対人戦が苦手な人にも楽しめるモードも用意されています。協力型モードの「サーモンラン」(通称バイト)もそのひとつ。サーモンランでは、ランダムで支給されるブキを手にして、次々に襲来する「シャケ」を4人で退治します。オオモノシャケと呼ばれる強いキャラクターを倒して、「金イクラ」を回収するのがゲームの目標です。

↑怪しい雰囲気が漂う「バイト(サーモンラン)」の受付所

 

↑サーモンランのミッションは、襲い来るシャケ(敵キャラ)を撃退し、金イクラを回収すること

 

コンピューターが相手とはいえ、侮ることはできません。実力が上がっていくにつれて、大量に迫り来るシャケをいかに捌いていけるかという、緊迫感のある戦いになっていきます。特に最上位クラスの難易度は今作で格段に向上しており、裏を返せば、長く楽しめるようになっています。

 

また。本作のサーモンランでは新要素として、数回遊ぶごとにボーナスステージとして、強大なボスキャラ「オカシラシャケ」が登場するようになりました。オカシラシャケの1つ「ヨコヅナ」が、大怪獣かと思わせる巨体で攻撃をしかけてくる様は圧巻。なかなか倒せませんが、与えたダメージに応じて報酬がもらえます。

 

オカシラシャケを目標として定めると、「今のチームなら勝てそうだから、オカシラシャケが出てくるまで遊ぼう」と毎日のプレイのモチベーションを保てるようになっています。

↑本作では強大なボスキャラ「オカシラシャケ」も登場するように

 

●一人でも楽しめる「ヒーローモード」

オフラインで遊べる一人用モード「ヒーローモード」も存在します。本作に登場するブキを使う本格的な3Dアクションゲームです。多くのステージを攻略していく中で、新しいブキやバトルで必要な動き方を自然と学べるようになっているため、初めてプレイする人には特におすすめのモードです。

 

敵の強さはほどほどですが、ボリュームは十分。遊びごたえはばっちりです。前作スプラトゥーン2をそこそこやり込んだ筆者でも苦戦するほど難しいステージもいくつかあり、隠しモードを含めて一通りクリアするのに10時間ほどかかりました。難しいステージは飛ばしてもクリアできるため、まずは簡単なステージだけをプレイしていくと良いでしょう。

↑一人用モード「ヒーローモード」はスプラトゥーン3の仕組みを使った3Dアクションゲーム

 

●2日だけのお祭り「フェス」

スプラトゥーンシリーズには、「フェス」というイベントが存在します。フェス期間中は、町やステージの雰囲気が一変。バトル中もフェス専用の音楽になるなど、お祭り感に包まれます。

 

プレイヤーは3つの陣営に分かれて戦い、2日間の戦いで獲得した「コウケン度」の量で陣営の勝敗を競います。フェスマッチのルールはナワバリバトルと同じ。自陣営が勝利しても負けても同じくらいの報酬がもらえます。参加してゲームを楽しんだものが勝ちという気軽なイベントとなっています。

↑「フェス」はスプラトゥーンのお祭り。期間中は町の雰囲気も一変する

 

フェス後半には、本作から追加された特別なルール「トリカラバトル」がプレイできるようになります。トリカラバトルは、3つの陣営が4人×2人×2人のチームを組んで、三つどもえで戦います。トリカラバトルの勝敗を決めるのは「スーパーシグナル」というアイテム。4人のチームはシグナルを防御して、2人のチームは協力してシグナル奪取を目指します。

 

トリカラバトルはライバル陣営同士が協力して攻撃するという特殊なルールですが、攻める側の2人チームは裏切ることもできます。2人チームが裏切り続けると4人チームを利してしまうため、攻める側は協力しつつ戦うことになりますが、アイテムの奪取が陣営全体の勝敗を決める要素になるため、タイミング良く裏切って実績を稼ぐという戦略もアリと、戦略性が求められるルールになっています。

↑3チームが防衛側と攻撃側に分かれて戦う「トリカラバトル」。2チームで挑む攻撃側チームには時に裏切り合うことも

 

●意外と侮れないおまけ要素「ナワバトラー」

前作スプラトゥーン2では、“おまけ”要素として、簡単なリズムゲームが遊べるようになっていました。本作では「ナワバトラー」というボリュームたっぷりな“おまけ”が遊べます。

 

ナワバトラーはナワバリバトルを平面にしたような陣取りパズルゲーム。マス目の形が描かれたカードを順番に出し合って、なるべく広いマス目を確保した方が勝ちというシンプルなルールです。ステージの形や相手の動きによって出せるカードが制限されるため、カードデッキの構成が勝敗の鍵を握ります。

 

バンカラマッチやサーモンランの合間の息抜きとして遊べますが、ついついハマってしまう中毒性の高さもナワバリバトルと同じです。ゲームの中のイカ達も同じようで、バンカラ街を歩いてみると、そこら中にナワバトラーのデッキが置いてあります。

 

発売時の仕様では対コンピューター戦しかできませんが、強いコンピューター相手に勝てずに気付けば数時間経つこともしばしば。ナワバトラーで強いデッキを作るために、ナワバリバトルを遊んでいるという人もいるかもしれません。

↑カードを出し合う陣取りゲーム「ナワバトラー」

 

●進化していく対戦環境

任天堂は本作において、発売から2年間、アップデートが定期的に配信すると予告されています。本作には“シーズン”という概念があります。シーズンは約3か月で移り変わり、そのタイミングでアップデートが提供されるようです。

 

最初のシーズンは11月で終わり、2022年12月からは2つ目のシーズン「2022冬 Chill Season」がスタートしました。この変わり目には、新たなブキとして「スペースシューター」など3種類が追加され、前作までに登場したマイナーチェンジ版のブキも10種類が登場しました。サーモンランの特別なモード「ビッグラン」という大型イベントや上級者向けの「Xマッチ」が解禁となります。

 

新シーズンを迎えて、ますます盛り上がりを見せるスプラトゥーン3の世界。まだ遊んだことがない人も、ぜひ飛び込んでみてはイカがでしょうか。

 

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