ゾンビ世界で生き抜くサバイバルMMO(多人数同時参加型オンラインRPG)『The Day Before』がPCゲームプラットフォームSteamで早期アクセスをリリースしてから4日後、開発元のFntasticは「財政的に失敗した」として会社の閉鎖を発表しました。
本作『The Day Before』は、2021年1月に開発を発表。もともと2022年6月にPC版が発売予定であり、Steamのウィッシュリスト上位に入ったこともありました。つまり、最も発売が待ち望まれたゲームのひとつだったわけです。
その後、ゲームエンジンをUnreal Engine 5に変更するということで、発売を2023年3月に延期。さらに商標に関するトラブル等で延期を重ね、ようやく12月7日に早期アクセスのリリースにこぎ着けた次第です。
が、Stemユーザーからの反応は「圧倒的に不評」という結果に。「戦闘がひどい」「頻繁にクラッシュする」「ゾンビが少なすぎ」といったレビューが数え切れないほどあります。
もっとも、2021年に発表した当時の予告トレーラーと比べ、今年初めに公表したゲームプレイ映像が明らかに劣化しているとの指摘もありました。発売前から、薄々予感はあったようです。
そしてSteamでの公開から4日後、Fntasticは会社を解散することをXにて発表。
Official statement. #fntastic #thedaybefore #propnight pic.twitter.com/AKcRHeIaIW
— Fntastic (@FntasticHQ) December 11, 2023
「残念ながら『The Day Before』は財政的に破綻し、続けるための資金が不足しています。すべての収入はパートナーへの借金返済に充てられます」とのこと。また修正パッチをリリースしたかったものの、そのための資金が足りないと述べています。
すでに『The Day Before』のSteamページからは購入ボタンがなくなり、新たに買えなくなっています。また買った人達の多くは売り逃げだ、返金してくれと訴えたところ、無事に返金されたようです。
最近のSteamゲームは、リリース直後は不評でも、アップデートを重ねる内に良作に進化することも珍しくありません。サバイバルMMOを作ろうとしたFntasticが、自ら資金繰りのサバイバルに失敗したのは残念なところです。
Source:Fntastic(X)
via:Gamesradar