今月発売された「PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)」では、対応タイトルのグラフィックが豪華になるだけでなく、通常モデルとほぼ同等の消費電力のもとで優れた性能を発揮できるとの調査結果が明らかになりました。
ゲーム映像の専門的な分析で知られるDigital Foundryは、Proモデル独自の機能を引き出すためのパッチ(修正プログラム)が適用されていない『エルデンリング』や、パッチが適用されている『Marvel’s Spider-Man 2』など、さまざまなゲームをプレイしながら消費電力をテストしました。
これらのゲームは、クオリティモード(グラフィック品質を最優先)では、最新のPS5標準モデルと同等の消費電力ながら、はるかに優れたパフォーマンスと画質を実現しました。ただし、テストに使った標準モデルは、予想以上の電力を消費するなど、平均的な製品ではなかった可能性もあります。
それでもパッチ適用済み、つまりグラフィックを豪華にした修正版でも、消費電力が抑えられているのは非常に魅力的です。Proモデルに買い替えても電気代が上がらず、本体も熱くなりにくく、快適にプレイしやすいことを意味しています。
この事実は、PS5 Pro搭載チップにはより先進的な製造技術が使われていることを強く示唆しているでしょう。最新の薄型PS5は6nmチップ(〇nm=回路線幅。数字が小さいほど高度)が搭載されているとの報告もありましたが、PS5 Proは4nmチップの可能性があると指摘されています。
PS5 Proは高価ではありますが、PS5のゲームを最高の状態でプレイしたい人には必須の製品でしょう。素晴らしい体験や省電力などのメリットを考えると、すぐに元が取れるかもしれません。
Source: Digital Foundry
via: Wccftech