仕事中には、ちょっとした時間にストレッチをして、こまめに気分転換やストレス発散をすることが大切です。そして、ストレッチで筋肉の柔軟性も取り戻しましょう。今回紹介するストレッチは2種類。どちらも2ステップで完結するものなので、ランチ後や午後の休憩時間にオフィスでも簡単にできますよ。トレーナーの坂詰先生が解説していきます。
ライフスタイルが多様化した現代、仕事や家事などで忙しい人は、ストレスを溜めがちです。
ほどよいストレスは、気持ちを引き締め、やる気を引き出しますが、過度なストレスは交感神経を優位にし、筋肉をぎゅっと収縮させます。その状態が続くと、こりや痛み、冷えの原因にもなるので、ストレッチを習慣にして筋肉の緊張をゆるめてあげましょう。
最初は硬くて、なかなか思うようにできなくても、毎日続けるうちにスムーズに動くようになります。ストレッチをすると、血行が促進されてじんわりと身体が温まり、気持ちよさを感じられるはず。そうなればしめたものです。
また、筋肉中のコラーゲンは加齢によって柔軟さを失っていくので、ストレス解消はもちろん、健康や若さを維持するためにも、こうしたストレッチを意識して続けていきましょう。
PART.01【肩・わき腹・股関節を伸ばすストレッチ】
肩だけでなく、腰周りの緊張もとれてリフレッシュ!肩こり解消にも効果的ですよ。
STEP1)左腕を引き寄せて肩周りをストレッチ
両脚を肩幅くらいに開いて立ち、つま先をやや外側に向けます。左腕は手のひらを下側に向けて肩の高さまで上げ、右側に伸ばし、右ひじを曲げて左腕を持ち、体側に引き寄せます。このとき、上体は前に向けること。体重も左右の足に均等に乗せましょう。
STEP2)左のかかとを上げて身体を右側にひねる
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右脚に体重を乗せて軸にし、左のかかとを上げて、身体を大きく右にひねります。肩、わき腹、股関節が伸びているのを意識しましょう。その姿勢を10秒キープしたら、逆側も同様に。左右交互に1〜3セット行いましょう。
PART.02【腕・背中・わき腹・お尻を伸ばすストレッチ】
わき腹〜お尻の大きい筋肉も伸ばしましょう。骨盤の歪みの修正にも一役買ってくれるストレッチです。
STEP1)左腕を上げて、ひじを曲げる
両脚を肩幅くらいに開いて立ちます。左腕を上げて、ひじを後方に曲げ、小指を肩につけます。右手で左ひじを持って、右に引き寄せ、腕、背中、わき腹を伸ばしましょう。上体は前屈みになったり、反ったりしないように注意してください。
STEP2)左に腰を突き出し、体側を伸ばす
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右手で持った左ひじを右に引き寄せたまま、左脚に体重を乗せ、腰を左側に突き出すようにし、腕、背中、脇、お尻の筋肉を伸ばします。この姿勢を10秒キープ×1〜3セット。逆側も同様に行いましょう。
【教えてくれた人】
坂詰真二さん
スポーツ&サイエンス代表。NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。横浜リゾート&スポーツ専門学校講師。25年以上にもわたるプロトレーナー活動のほか、書籍・雑誌の監修など各メディアで活躍。著書に「お尻をほぐせば『疲れ』はとれる」(ベスト新書)など多数。
撮影/山上忠 モデル/山谷宣博 ヘア&メイク/斎藤節子 取材・文/平川恵、長友海咲輝