家電
2015/12/3 11:26

空気清浄機はライフスタイルと照らし合わせて選ぶべし!【最新3機種比較】

加湿空気清浄機の高級モデルは、メーカーごとに独自機能を装備していますが、自分の要望に合っているのかの見極めが重要。フィルターの汚れは集じん効率を落とすため、メンテの手軽さも必須です。

 

家電コーディネーター戸井田園子さん監修のもと、最新空気清浄機3機を比較。生活空間の確保を左右する壁際の設置性も要チェックしました。

 

前面パネルの曲線形状で床上30cmをパワフルに吸引!

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パナソニック
F-VXL70
実売価格7万2140円

 

空気の流れを作りやすい前面の曲線形状と大きな下部吸い込み口で、床上30cm付近に溜まる花粉やハウスダストを強力に吸引します。新気流を作る「花粉撃退モード」で、従来機種の約2倍の速度で花粉を吸引可能。また、センサーが約0.3μmの微粒子まで検知して吸引します。

 

日本人の生活を考慮した集じん方式が優秀!

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下から吸い上げる形状と、上部から吹き出す風による気流制御で、床上30cm付近の微粒子を強力吸引。「床上30cm集じんは床に近い位置で暮らす日本人の生活様式を考慮したもの。人の移動を検知して集じんするなど、センサー機能も充実」(戸井田さん)

 

加湿フィルターは月イチの押し洗いでOK

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加湿フィルターには給水・保水・通気性に優れたフュージョン素材を採用。「この素材は月に1回の押し洗いで長く清潔に使えます。集じんフィルターは10年間交換不要。プレフィルターの掃除も、前面パネルを外して掃除機で吸うだけと簡単です」(戸井田さん)

 

壁にピッタリ設置でき部屋を広く使える

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前面吸い込みなので、壁から背面を1cm離すだけで設置が可能。生活の邪魔にならずに使うことができます。「本体容積も今回紹介する3モデルのなかでは最もコンパクトで、設置性は断トツに高い。オシャレなラウンドデザインで圧迫感がないのもいいですね」(戸井田さん)

 

SPEC
●加湿能力:700ml/時
●最大風量:6.7立方メートル/分
●運転音:18〜54dB
●8畳の清浄時間:約9分
●加湿用給水タンク:約3.2L
●サイズ/質量:W398×H640×D238mm/約10.2kg

 

 

電気集じんとストリーマのW効果で強力に空気清浄

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ダイキン
加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70S
実売価格7万1060円

 

粒子を帯電させてフィルターに吸着する電気集じん方式で0.1〜2.5μmの微粒子も99%除去。吸引した有害物質をストリーマ(※)で分解するほか、イオンの放出で空気中のカビ菌なども抑制します。PM2.5も検知する「トリプル検知」センサー搭載。

 

※プラズマ放電の一種「ストリーマ」放電を使った技術。ダニ、花粉、ウイルスなどの有害タンパク質、有害物質を分解します。

 

「電気集じん方式」で集じん性能が長持ち

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花粉やアレル物質を帯電させ、静電フィルターで吸着。「繊維に付くので風が通りやすく、集じん性能が長く続きます。捉えたアレル物質をストリーマで抑制するのも◎」(戸井田さん)

 

掃除箇所は多いが加湿部のメンテはラク

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電気集じん部があり、メンテするパーツは他機種より多いです。「ただ、加湿フィルターが押し洗いできるのが良いです。ストリーマが加湿タンクの水を除菌するのもポイント」(戸井田さん)

 

壁から離す必要があり設置性は低め

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背面を壁から10cm以上離する必要があり、設置性はやや低いといえるでしょう。「集じん性能を維持するためには必要なのでしょうが、本体に厚みがあってやや圧迫感がありますね」(戸井田さん)

 

SPEC
●加湿能力:630ml/時
●最大風量:7.0立方メートル/分
●運転音:18〜54dB
●加湿用給水タンク:約3.6L
●サイズ/質量:W395×H620×D287mm/約12.5kg

 

 

プラズマクラスター放出で狙った場所を直接消臭

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シャープ
プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-WF75
実売価格9万4820円

 

プラズマクラスターイオンを前方に集中的に放出し、狙った場所を消臭・除菌できる「パワフルショット運転」を搭載。掃除後のホコリの落下を抑え、循環気流で素早く集じんする「掃除アシスト運転」も搭載します。スマホで遠隔操作できる機能も装備。

 

気になるニオイの元を直接狙える!

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「パワフルショット運転」は、ニオイの元を直接狙えるのが便利。「プラズマクラスターには、消臭・除菌のほか床に張り付いたホコリを取りやすく効果もあります」(戸井田さん)

 

加湿フィルター押し洗い可

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プレフィルターが本体背面に露出している状態。「直接掃除機でホコリを吸えばよく、メンテはラクです。加湿フィルターが不織布で押し洗いできないのはデメリット」(戸井田さん)

 

集じん維持のため後方に隙間が必要

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本体は壁から3〜4cm離す必要あり。「本機は背面吸い込み方式で、集じん力維持のため後方に隙間が必要。ただ、空気清浄機の後ろのホコリも取れるのはメリットです」(戸井田さん)

 

SPEC
●加湿能力:750ml/時
●最大風量:7.5立方メートル/分
●運転音:18〜52dB
●加湿用給水タンク:約4.0L
●サイズ/質量:W405×H666×D281mm/約11kg

 

 

独自機能は自分の目的に合ったものを見極めるべし

家電の専門家、戸井田園子さんは「空気清浄機は、各モデルの独自機能に目を向けるべき」と語ります。

 

「特に空気清浄能力を高める独自性能が重要で、これが自分のこだわりと合うか否かを吟味したいです。例えばF-VXL70は、本体下部からの吸気で床上のホコリを効率よく除去。大人より床に近い高さで生活する幼児の健康を守りたい人に最適です」

 

続いてポイントとなるのは、洗う部品の少なさと手軽さ、加湿ユニットのメンテのしやすさです。

 

「メンテでは、パーツの数=手間ですから、フィルター掃除の際、外すパーツは少なければ少ないほどいいです。また、加湿ユニットは、雑菌の繁殖を防ぐため2〜4週間に一度の手入れが必要なので、この作業のしやすさは重要。わかりやすいのが、加湿フィルターの種類で、これがスポンジ状だと押し洗いができ、清潔さがキープできるのでおすすめです」(戸井田さん)