「Jコンセプト」は50代、60代をメインターゲットにしたパナソニックの製品群。2014年には、本体質量わずか2kgという当時最軽量の紙パック式掃除機を発売し、大きな話題を呼びました。そして今回、パナソニックはその流れを受け継ぐ新モデルを発表。今度は、初代の超軽量ボディはそのままに、新たにアタッチメントの素材や設計を見直すことで、より軽く感じる操作感を実現しました。
アタッチメントの軽量化と構造の見直しで身体への負担を軽減
パナソニックは、新たに「Jコンセプト」商品群のひとつとして、家庭用紙パック式掃除機「MC-JP800G」を9月20日に発売します。実売予想価格は5万5000円前後。色はホワイトとベージュの2色展開です。
同社によると、50歳以上の方に掃除機に対する不満を聞いたところ、「本体の重さ」、「アタッチメントの重さ」などが上位に挙がったとのこと。そこで同社は軽量ボディに定評のあった「Jコンセプト」の紙パック掃除機に、新開発の「ロングハンドル」を搭載。さらにアタッチメント(ホース・延長管・ノズル)の軽量化を施し、使いやすさを向上しました。
また、本機はアタッチメントの構造を見直し、体感での負担軽減も実現しました。まず、ハンドル(持ち手)の形状を変更し、長さを従来機(MC-JP520G)の約14cmから約28cmに伸ばした「ロングハンドル」を新開発し、より身体の近くでハンドルが持てるように改良しました。また、ホース接続位置を従来機より約10cm下げることで、手元にかかる負担を約25%軽減。これにより、身体を起こした姿勢で掃除がしやすくなり、掃除機がけ時における腰曲げ角度が改善され、約3kg分の重量負荷に相当する腰への負担軽減を実証しました。
そのほか、ほぼ全ての構成部品を見直すことで、アタッチメントの軽量化も実現しています。ノズルには独自技術により新開発した「中空ガラス配合軽量プラスチック」(特許申請中)を採用。こちらは樹脂の中に空洞を作り、樹脂使用量を抑えることで軽量化を実現しました。また、延長管には本体にも使用している先端材料「PPFRP(PP繊維強化樹脂)」を採用し、強度を保ちながらアタッチメント質量を従来の約1.6kgから約18%(約300g)削減。約1.3kgとし、本体との合計質量を約3.3kgとすることで、さらなる使いやすさを実現しています。
しかし、さすがは「Jコンセプト」の看板製品。ボディだけでも衝撃的な軽さですが、今度はアタッチメントの素材から構造までを根本から見直したのこと。同シリーズが軽さを探求する姿勢には、ただただ驚くばかりです。もちろん、ユーザーにとってはかがむ姿勢が少なくなり、軽い力で使えるのはうれしい限り。特に、年齢を重ねると腰に爆弾を抱えている方も多いですが、そんな方にはうってつけの製品です。