家電
調理家電
2017/9/15 6:00

【お前はオレの嫁か?】ユーザーの好みを「察する」AI自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の新モデル

シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」初代モデルは2015年11月に発売。最適なタイミングで具材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載し、加熱も自動調整してくれるのが便利なうえ、栄養素を多く残す「無水調理」で作るメニューがとにかくおいしいと大評判になりました。

 

表示が格段に見やすくなり、献立も提案してくれる

しかし、発売当時に課題とされていたのが容量の少なさ(容量1.6L)。もうひとつは数字でメニューを表す表示のわかりにくさです。そこで同社はまず、2016年12月に2.4Lの大容量モデルKN-HT24Bを投入し、容量の課題を克服。これに加え、表示のわかりにくさを克服し、より操作性を向上させたのが、10月26日に発売する新モデル「ヘルシオ ホットクック KN-HW24C」です。実売予想価格は7万5000円前後(税別)。

20170914-s4 (1)

今回発売される「ヘルシオ ホットクック KN-HW24C」では、無線LAN機能を搭載。AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に接続すれば、AI(人工知能)が必要な食材や調味料から下準備の手順まで本体画面に表示し、音声でも案内してくれるので、同梱のメニュー集を見なくても簡単に調理の準備をすることができます。

 

また、本体の「聞いて」キーを押すと、住まいの地域や出身地、好きな旅行先や味の嗜好、好みの食材を使った新しいメニューなど、それぞれの生活に合ったメニューを提案。さらに、季節の食材やイベントに応じたメニュー、話題のメニューなど、旬な情報を元にメニューを提案したり、健康を気遣ったメニューを提案したりしてくれます。使い込むほどに、ユーザーがどんな料理を好むかを学習してくれるのもメリット。調理履歴などから、ユーザーのライフスタイや嗜好に合ったピッタリのメニューを提案してくれます。

20170914-s4 (6)
↑「聞いて」キーを押したときの表示例

 

クラウドから新メニューをダウンロードして追加できる

そのほか、本体に内蔵されている130の自動調理メニューに加え、「もっとメニューが欲しい」というユーザーの声に応え、新しいメニューを「COCORO KITCHEN」からダウンロードして追加できます。メニュー検索機能も「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」など豊富に用意しており、メニューが増えても簡単に検索できます。

(「COCORO KITCHEN」内メニューは、本体内蔵の自動メニューを含め発売時約250メニューを予定)

↑無線LANとの接続で、メニュー提案・メニュー検索が可能に。使うほどに嗜好を学習するのもメリット
↑無線LANとの接続で、メニュー提案・メニュー検索が可能に

 

従来機(2016年製 KN-HT24B)に比べると、操作画面サイズは約1.4倍に拡大し3インチと大きくなったほか、自動メニューを番号表示から文字表示に変更するなど、表示内容が格段に分かりやすくなっています。

↑従来の表示(左)と新モデル(右)の比較
↑従来の表示(左)と新モデル(右)の比較

 

↑大きく見やすくなった表示
↑本体の天面操作部に、大きくて見やすいフルドット液晶を搭載。次の操作手順などを大きな文字でわかりやく表示します

 

そのほか、新たに内鍋の汚れを落としやすくする「お手入れ」メニューを搭載し、お手入れが簡単になったほか、予約調理可能時間を従来機の12時間から15時間に延長。例えば朝6時に予約し、夜8時にでき上がるように設定することが可能になりました。さらに、専用アプリ「COCORO KITCHEN」を利用すれば、外出先でのメニューのダウンロードや予約時間の変更も可能。

 

表示が見やすくなり、クラウド対応で格段に使いやすくなった今回の新モデル。残る課題は、税別7万5000円前後という価格でしょうか…。ただ、調理の手間が大幅に減ってメニューに悩まずに済むことを考えれば、すぐに元は取れてしまうのかも。検討する価値は大いにあります。

 

水なし自動調理鍋

ヘルシオ ホットクック KN-HW24C

●発売:10月26日●予想価格:●サイズ/質量:W395×H249×D305㎜/約6.5kg●定格消費電力:800W●定格容量:2.4L●設定温度(発酵):35~90℃●最大予約設定時間:15時間●電源コード長:約1.8m(マグネットプラグ方式)●メニュー集掲載メニュー数:155(自動メニュー130/手動メニュー25)●付属品:蒸し板、保存専用ふた、メニュー集