シャープは、業界最軽量1.5kgのコンパクトボディが特徴のコードレス掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア)」の新モデルEC-AR2SXを発売します。発売日は3月15日で、実売予想価格7万5000円前後(税抜)。なお、リチウムイオンバッテリーが1個のみ付属(※)する下位機種EC-AR2Sも発売。こちらは6万円前後(税抜)です。
※上位機種EC-AR2SXはバッテリーが2個付属
ワンタッチで吸込口が外れる「スグトルブラシ」で無理な姿勢をとらずに済む
上記発表に際し、シャープの広報担当の方が、わざわざ上位機種のEC-AR2SXを見せに来てくださいました。にもかかわらず、同僚が約束の時間に遅れ、筆者とシャープ広報さんの2人で同僚を待つ状態に……。その間、広報さんに掃除機の新機能は何ですか? と聞くと、「今回、大きく変わったのは1点。見ていただいたほうがわかりやすいと思いますので……」。じゃあ見せてくださいよ、と言うと、「いやいや、Aさん(同僚)と一緒に見ていただいたほうが」と、なかなか教えてくれません。そこまでとっておきの機能とはいったい……。期待がMAXまで高まったとき、同僚のAが到着。実演が始まりました。
「ヘッドに足をかけ、こうしてレバーを引くと……ヘッドが取れるんです」。一瞬、ポカンとしましたが、すぐにこの機能の便利さに気がつきました。ワンタッチでヘッドが外れると、パイプの先に掃除ブラシが露出する形となるため、付属ノズルに差し替える手間が不要になるのです。ノズル差し替えのためにかがみこんだり、手を伸ばしたりと、無理な姿勢を取る必要もなし。狭い隙間や部屋の角、本棚など、ヘッド付きだと不適切な場所が、極めてスムーズに掃除できるわけですね。
ヘッドのパイプ部が自立する「待っててパイプ」の開発が困難だった
さらに、外したヘッドのパイプ部は倒れず自立するので、ブラシ掃除が終わったあとは、ここにパイプをスポっとかぶせるだけでOKです。つまり、床と床ではない場所の掃除の切り替えが実にスムーズ。たとえば床掃除の途中、棚の上に気になるホコリを見つけたら、サッと吸って、サッと床掃除に戻れるわけです。その姿はさながら、撃ってすぐに銃を収めるすご腕ガンマンのよう。ちなみに、ワンタッチでヘッドが外せる機能の名は「スグトルブラシ」。倒れずに自立するパイプは「待っててパイプ」というそうです。
【待っててパイプの動画】
なお、シャープ広報さんによると、ヘッドのフレキシビリティを維持しながら、残されたヘッドのパイプを立たせること(「待っててパイプ」機能)が技術的に困難だったとのこと。また、ヘッドに機能を追加したぶん、どうしてもヘッドが重くなってしまったので、ヘッド以外のパーツの重さをギリギリまで削ることで、従来機種と同様の1.5kgをキープしたのだといいます。
このほか、本機は「フルパワーモード」を新搭載。新採用の大風量高圧モーターの性能を最大限まで引き出すことで、吸引性能を同社従来機比約1.3倍に高め、壁際や隅のホコリも強力に吸い込みます。さらに、運転音と消費電力を抑える「弱モード」もワンタッチで素早く選択できるようになり、夜間でも気兼ねなく掃除できるようになりました。
また、ニュースリリースには書いていませんが、運転音の耳障りな周波数を抑えることで、体感する騒音レベルも抑制。さらにヘッドのブラシ部分にはゴム素材を追加することで、油汚れや細かい汚れを捕集しやすくしているそうです。なるほど、目立たないですが、今回の新製品には実に多くの改良が隠されていたのですね。そんな同社の技術が詰まった本機の便利さ、楽しさを、ぜひみなさんも体験してみてください。
シャープ
コードレススティック掃除機 ラクティブ エア
EC-AR2SX
SPEC●実売予想価格:7万5000円前後(税抜)●発売日:3月15日●サイズ/質量:W222×D220×H980mm/1.5kg(本体、バッテリー、パイプ、吸込口含む)●集じん容積:0.13L●充電時間:約80分(バッテリー1個あたり)●強モード:約16分、弱モード:約60分、自動モード:約40分(* バッテリー2個連続使用時)●バッテリー×2個、充電器、ふとん掃除パワーヘッド、タテヨコ曲がるすき間ノズル、スグトルブラシ、はたきノズル、すき間ノズル、クリーニングブラシ