桜が咲いたと思ったら、もう半袖でも寒くないほどの陽気に包まれた昨今。アウトドアの楽しい季節が一気に近付いてきました! そんななか、カセットガスで知られる岩谷産業(イワタニ)が、発表したばかりのアウトドア向け調理器具の体験会を開催。場所は、なんと同社の本社ビル屋上です。どの製品もバーベキューにあったら楽しいだろうな、と思うものばかり。美味しく焼けたお肉とともに、新製品の魅力をレポートしていきましょう!
カセットガスを燃料とし、風の強い状況でも使えるバーベキューグリルが登場
アウトドアというと、キャンプやバーベキューを思い浮かべる人も多いと思いますが、意外と面倒なのが火の準備。「肉を焼くなら炭に限る」と意気込んだはいいものの、アウトドアで炭を使ってきちんと焼くのはなかなか骨が折れる作業です。後片付けも大変ですし、そもそも焼き上がるまでに時間も掛かりますよね。
そこで注目したいのが、スタンドバーベキューグリル「グリルスター」(税抜価格3万8000円)とテーブルトップバーベキューグリル「フラットツイン・グリル」(税抜価格3万円)。どちらも岩谷産業のカセットガスを使い、アウトドアでの使用を想定して開発されたもの。グリルスターは脚と移動用のキャリーが付き、フラットツイン・グリルはそれらが省略されたモデルで、両者のグリルとしての性能は同じです。
風の影響を抑えて火力を安定させる工夫が随所に見られる
グリルスターもフラットツイン・グリルも、着火も消火もダイヤルを回すだけというカセットこんろならではのカンタンな操作性や、燃料の入手の容易さ、使用後は手早く分解して丸洗いして後片付けできるお手入れのしやすさが魅力。ポイントは、火力の物足りなさや風に弱いといったウィークポイントを克服した点です。
具体的には、プレートやバーナー周囲の給気口を工夫して、風がバーナーに直接当たりづらい構造を採用。さらにバーナーの周囲の汁受けを深く設計することで、風がバーナーの上を吹き抜けるようになっています。バーナー自体も小さな炎口を282個も配置した多孔式で風の影響を受けにくいため、たとえ強い風が吹いてバーナーの火が部分的に消えても、すぐに周囲の孔から引火するので火力が安定する仕組みです。
こんろは2口になっていて、2本のカセットガスを水平に平置きで装着。グリルプレートを外せば五徳も利用できるので、一方でグリルプレートを使いながら、もう一方でケトルやフライパンを使うことも可能です。これなら、朝食前のコーヒーも素早く入れられますね。
グリルプレートには、岩谷産業が提供する各種カセットこんろ用プレートが利用できます。たこ焼きプレートや鉄板焼きプレート、網焼プレートなどを自由に入れ替えて使用できるのがうれしいですね。