シャープが、2018年モデルの加湿器を発表しました。同社では、今回のモデルチェンジに際してユーザー調査を実施。ニーズを分析したところ、ユーザーが加湿器に求めているのは(購入時の1位が「価格」だったことを除けば)、加湿量や操作性、デザインなどより、「給水のしやすさ」のほうが大きいということがわかりました。特に高齢の女性ほど給水のしやすさを重視することが判明したといいます。
実は加湿パワーより「給水しやすさ」を重視するユーザーが多い
使用時の不満点でも、四割以上のユーザーが「給水が面倒」というを挙げました。加湿器を使わなくなったユーザーへの追跡調査では、28%が「給水が面倒だから」と回答。給水時に困っていることに焦点を絞った調査では、「タンクの持ち運び時の水漏れ」「水を入れたタンクが重い」「タンクの中を洗うのが手間」といった声が多く見られました。
そこで、ニューモデルでは、デザインを一新。加湿のための水をタンクの上から注ぐか、トレーを引き出して水場で汲んでくるか、好きなほうで給水できるようになっています。ラインナップは適用床面積21畳の「HV-H75」と適用床面積15畳の「HV-H55」の2モデルで、実売予想価格はそれぞれ2万7000円(税別)と2万3000円(税別)。発売はどちらも9月20日です。
接地面積A4サイズのハイブリッド式コンパクトモデル
まずはHV-H75とHV-H55の概要を見ていきましょう。両者は加湿方式にハイブリッド式を採用。サイズや重量、カラーバリエーション(ホワイト系/ブルー系を用意)などの外観は2機種ともまったく同じです。接地面積を従来機種より約9%縮小して、ほぼA4サイズとし、インテリア性を高めたデザインも特徴。
HV-H75は1時間に750mLの加湿能力、HV-H55は同じく550mLの加湿能力を持っており、より広い部屋をより早く加湿したいという向きには、HV-H75がオススメとなります。
「上部から水を注ぐ」「取り出したトレーに直接注ぐ」の2通りから選べる
さて、先述した「給水しやすさを重視する」というニーズを踏まえ、今回のHV-H75とHV-H55に採用された機構が「どっちも給水」です。その特徴は、本体上部から水を注ぐ、本体からトレーを取り出して給水するという2通りから、ユーザーは好みの方法を選べるというもの。
給水口は本体正面から見て、天面の右側に設けられています。上部がトレイになっていて水を注ぎやすい形状になっており、水差し、ヤカン、ペットボトルなど、自分の持ち運びやすい容器で給水可能。
本体下部に格納されたトレイは、正面から見て右側から引き出します。半分まで引き出すと、トレイに付いている取っ手が使える状態に。トレイを持って水場まで行き、満水まで一度に給水したり、清掃などのお手入れをしたりすることが可能です。
トレイは洗面台で蛇口の下に置きやすい箱型。手が入りやすく、突起も少ないので、お手入れしやすいのもうれしいところ。