市場ではダイソンのシェアが絶大ですが、2018年夏はパナソニックやシャークなどが続々と新作を投入。選択の幅が広がっています。今回はゴミが絡みやすく取りにくいカーペットで4社を比較・検証しました!
私が採点しました!
家電ライター平島憲一郎さん
調理家電、美容健康系など生活家電全般の記事を執筆。掃除機の比較・検証レビューもWebなどで手掛けています。
“吸引力”だけに注目しては良いクリーナーは選べない!!
高価格帯のコードレススティック掃除機分野では、訴求ポイントが多様化してきていると家電ライターの平島憲一郎さんは語ります。
「ダイソンは吸引力強化に加え、ゴミ捨て時のチリの飛散を軽減。パナソニックも吸引力を上げつつ、壁際の掃除がしやすく魅力的です」
一方、シャープは掃除の際の身体への負担を熟慮した設計。1・5㎏と軽量で取り回しやすくなっています。シャークも蛇腹入りの曲がるパイプで家具の下をかがまずに掃除できるなど、ユニークな機能が光っています。
「パワフルな吸引力を重視するならダイソンやパナソニック、軽さ重視ならシャープなど、より自分にマッチしたモデルが選びやすくなってきています」(平島さん)
※吸引テスト条件:重曹60g、ミントタブレット100粒、凧糸1m(3㎝ずつカット)、ちぎって細かくした羊毛1gをじゅうたんに散布しました
その1
キャニスター並みの吸引力と約65分の運転で家中キレイに
パナソニック
パワーコードレス MC-SBU820J
実売価格7万6100円
同社史上最高の吸引力で、フローリングからじゅうたんまでしっかり掃除可能。リチウムイオン電池を業界最多の8本搭載し、最長運転時間約65分を実現しました。自動モード時にはセンサーがゴミの有無を検知し、パワーを自動制御。
SPEC●最長連続使用時間:約65分(ロングモード時)●充電時間:約3時間●ヘッド形状:小型軽量パワーノズル●集じん容積:0.2ℓ●集じん方式:サイクロン式●アタッチメント:ペタすき間ノズル、すき間用ノズル、ロングホースなど全5種●搭載モード:強、自動、ロング●サイズ/質量:W240×H1175×D218㎜/2.5㎏
【吸引テスト】
Before
↓
After
すべてにおいて満足度の高い掃除機
「重曹がやや残るも様々なゴミを上手く吸引。手元は若干重く感じますがノズルの動きは滑らか。ダストボックスやフィルターが水洗い対応なのもうれしいです」(平島さん)
ゴミ取り性能 4
操作性 4.5
メンテナンス性 5
アタッチメント 4
その2
豊富なアタッチメントでV10の良さを最大限引き出す!
ダイソン
Dyson Cyclone V10 Absolutepro
実売価格8万8340円
ダイソン史上最高の吸引力を誇るV10シリーズの一台。メインノズルはカーペット用・フローリング用が付属するなど、全9種のアタッチメントを備えています。V10のパワーを生かしつつ、床から天井、車中まで幅広くカバー。
SPEC●長連続使用時間:60分(モーター駆動でない付属ツール使用時)●充電時間:3.5時間●ヘッド形状:ソフトローラークリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド●集じん容積:非公表●集じん方式:サイクロン式●アタッチメント:ミニモーターヘッド、ミニソフトブラシなど全9種●搭載モード:強、パワー2、パワー1●サイズ/質量:W250×H1217×D245㎜/2.58㎏
【吸引テスト】
Before
↓
After
2種のヘッドでほぼ完ぺきにゴミ取り
「カーペット用ヘッドではタブレットが少し残りましたが、フローリング用ノズルと併用すれば、ほぼ完ぺき。ゴミ捨て時にホコリが舞いにくいのも◎」(平島さん)
ゴミ取り性能 4.5
操作性 4.5
メンテナンス性 4.5
アタッチメント 5