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2019/2/28 10:15

「データ量20倍」でルンバに挑む! ダイソン新ロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」進化ポイント

ダイソンは、ロボット掃除機の新モデル「Dyson 360 Heurist (ダイソン スリーシックスティー ヒューリスト)ロボット掃除機」を発表しました。ダイソン直営店・ダイソン公式オンラインストア・ダイソンお客様相談室では2月27日(水)より、各家電量販店では3月19日(火)より順次発売開始予定です。直販価格は11万8800円(税込)。

↑Dyson 360 Heuristロボット掃除機

 

サイクロン技術と強力なモーターでパワフルな集じん力を実現

↑本機を手にするフロアケア部門 製品開発 シニア デザイン エンジニアのジェームス・カーズウェル氏

 

本機は、コードレスクリーナーやキャニスター型掃除機にも採用されてきた特許技術 のRadial Root Cyclon(ラジアルルートサイクロン)テクノロジーを搭載。サイクロン内部に最大7万Gの遠心力を生み出し、ゴミや微細なホコリを空気から分離してクリアビンに捕らえ、部屋の空気よりもキレイな空気を排出します。さらに、小型・軽量でありながら、毎分7万8000回転ものパワーを誇るダイソン デジタルモーター V2 を搭載することで、他のロボット掃除機よりも4倍の吸引力を実現したとのこと。

 

機体幅とほぼ同じブラシバーを搭載しているため、走行跡を残さずに効率よく掃除できるのも特徴。同社のコードレスクリーナーにも採用されているカーボンファイバーブラシが静電気の発生を抑え、フローリングから微細なホコリを取り除くとともに、硬いナイロンの毛を備えたブラシがカーペットの奥からゴミを効率的にかき取ります。ブラシバーの回転速度は前モデルDyson 360 Eyeロボット掃除機を上回る毎分1450回転から1600回転にアップ。パワフルな掃除性能を発揮します。なお、運転モードは静音モード・通常モード・強モードの3つを用意しています。

 

学習力がアップし、レンズやセンサーも一新

新たに搭載された機能のひとつが、「ヒューリスティックラーニング」。1.4GHzのクアッドコアプロセッサが搭載され、また8倍の短期メモリと32倍の長期メモリによって、従来より20倍多くのデータを扱うことが可能となりました。これにより、本機が作成したマップを保存し、長期にわたって集約することができるため、より効率的な掃除を学習できます。

また、パノラマレンズは前モデルから形状を再設計しました。灯台用レンズに着想を得た独自の6エレメント半球レンズがより多くの光を取り込み、室内360°全体を視認し、周囲を正確に認識します。360°画像はカメラに送られ、絶えず変化する室内の全体像を構築し、より正確な情報をキャッチ。SLAM(※)技術により、カメラが取り込んだ情報を処理することで、常に室内の自分の位置を把握しつつ、走行中も1秒ごとに50回、走行した距離の測定を行い、現在位置とまだ掃除をしていない場所を常に把握して走行します。

※SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)…自己位置認識と地図作成を同時に行う技術のこと

 

加えてより効率の良い掃除を実現するために、4つのセンサー (長距離センサー、障害物センサー、壁面近接センサー、段差センサー)も一新しました。

 

さらに、暗い場所でもナビゲーション精度を維持できるよう、8個のLEDライトを搭載したのも特徴。四分円に分割された計8個のLEDライトが半球レンズを取り囲み、SLAMシステムと連動して室内の光量に応じた必要な数のLEDライトを自動で点灯します。

 

【動画】LEDライトを点灯するDyson 360 Heurist

アプリ連携機能も強化。本機をDyson Linkアプリに接続することで、外出先から掃除のスケジュール設定や掃除完了などが確認できるほか、室内全体のマップを作成後にユーザーが区切り線を引いて分割し、分割した区域の運転モードを指定することが可能となりました。

 

学習機能、レンズ、センサー、アプリ連携をはじめ、基本性能を大きく改良してきた本機。折りしもルンバが新フラッグシップモデル「i7」を2月19日に発表したばかりなだけに、その対決に注目が集まるところです。

 

Dyson 360 Heuristロボット掃除機

SPEC●サイズ/質量:H120×D240×W230 mm/2.51kg●ブラシの長さ:212 mm●稼働時間:最大約75分 (静音モード使用時)●充電時間:約2時間45分●バッテリ: リチウムイオンバッテリー●主なセンサー:長距離マッピングセンサー、段差センサー、壁面近接センサー、障害物センサー