普及率10%を目指し、従来モデルを値下げしてさらなる攻勢に
アイロボットジャパンの代表執行役員社長、挽野 元氏によると、アイロボットはグローバルにおいては2018年、史上初となる年間売上10億ドルを記録したほか、売上金額前年比24%増を達成。ロボットの累計販売台数は、2500万台を突破したといいます。
もちろん、日本においても好調で、アイロボットジャパンの2018年の年間売り上げは過去最高を達成。売上金額は前年比25%増、ロボットの累計出荷台数は300万台を突破。特に、ロボット掃除機を「1家に1台」と宣言し、10月に高コスパの戦略モデル「ルンバe5」(税抜4万9980円)を発売して以来、ルンバの世帯普及率が4.5%から4.9%に急増するなど、驚くべき数字を記録しています。
「人がやるより、安全・安心・心地よいのがこれからの家電」と話す挽野氏。洗濯や食器洗いなどは、人が手で行うよりも、洗濯機や食器洗浄乾燥機に任せたほうがメリットが大きいように、床掃除もロボット掃除機でやったほうが“時短”“時産”になるだけでなく心地よさも得られることを広めていくと語りました。今後の目標としては、2023年に世帯普及率10%を目指すとのこと。
その一環として価格も大幅に見直し。今回新登場のクリーンベース付き「ルンバi7+」は、従来の最上位モデル「ルンバ980」(12万5000円)より大幅に高性能化しながら、価格は12万9880円とほぼ同等に。クリーンベースなしの「ルンバi7」は9万9880円と、従来のルンバ980に比べて3万円も安くなります。なお「ルンバi7」の登場をもって、「ルンバ980」は生産終了。
そのほか「ルンバ960」は従来価格8万9880円のところ6万9880円に値下げし、「ルンバ643」は従来価格3万9880円のところ2万9880円と、さらに手ごろな価格で購入できます。
極論をいえば、ユーザーがやることは最初のスマホ設定のみ
筆者は、この「ルンバi7+」の登場により、これまでのルンバの使いづらさが一気に払拭されたと感じました。例えば、従来モデルでは、同じ家の中でも入られたくない部屋があった場合、扉を閉めるか、付属のヴァーチャルウォールで見えない壁を作るしかありませんでしたが、これならスマホの操作だけで部屋ごとに掃除するかしないかを選べます。掃除方法も、1部屋ずつ隅から順に掃除してくれるので、実にムダがない!
ゴミ捨てもクリーンベースの紙パックがいっぱいになるまで放っておけるので、極論をいえばユーザーがやるのは最初のスマートフォンの設定のみ。あとはルンバが自分で考えて行動してくれるのです。2019年10月には消費税の増税もあることですし、ロボット掃除機が上手に使いこなせるか不安な人は、廉価モデルで試すより思い切って「ルンバi7」シリーズを選んだほうがトクかもしれません。
アイロボット
ルンバi7シリーズ
●ロボット本体サイズ/質量:最大幅35.1×高さ9.2㎝/約4.0kg●クリーンベース(ルンバi7+のみ搭載)サイズ:奥行き39× 幅31× 高さ49cm●電源方式:充電リチウムイオン電池(充電時間:約3時間)●稼動時間:最大75分