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2019/7/1 22:00

主要5メーカーの「高級電気シェーバー」はどう違う? 5項目徹底検証で見えてきた結論がコレだ!

その3

フィリップス
S9000 Prestage
SP9861/13

肌への負担の少なさは文句なし!  深剃りするにはちょっとしたコツが必要

フィリップス S9000 Prestageの魅力をひと言で言えば圧倒的な肌へのやさしさと運転音の静かさ。独自の回転式トリプルヘッドには合計72枚の内刃を搭載し、肌に広範囲に密着しながら効率よくヒゲを剃ります。ヘッドが前後左右に柔軟に可動するうえ、3つのシェービングユニットも独立して360°全方向に沈み込むクッション構造を採用、肌に少々ヘッドを押し付けてもその圧力をうまく逃すため、肌への負担が本当に少ないです。

↑ヘッドは3つのシェービングユニットが三角位置に並んだ形状。ひとつのユニットに24枚の小型の内刃が並んでおり、計72枚の刃でヒゲをカットします

 

ただ、そのぶん深剃り性能はやや劣る…というのがフィリップスのシェーバーの一般イメージですが、今回、使い方によってはそうでもないことがわかりました。

 

確かに一度肌の上を移動させることで剃れるヒゲの量は少なめです。ですが本機は、往復式シェーバーのようにヘッドを前後に動かすのではなく「くるくる」と円を描くように剃ることで、3つのヘッドが肌の同じ部分に何度もアプローチし、かなり満足のいく深剃りができるのです。さらに、その「くるくる」を逆回転すると、より効果的な深剃りもできます。

↑3つのシェービングユニットが三角型に配置されているので、タテにより広い範囲を一度にシェービングできます。その形状を有効に使うのには、くるくると円を描きながらヘッドを動かすやり方が最適です

 

また、このモデルはシェーバーの回転スピードを3段階で調整可能。肌が特に弱い人は「弱」、肌が強く深剃りを希望するなら「強」運転と、ユーザーの肌質や嗜好、気分によって切り替えることができます。

 

グリップは細身で手のひらにもしっかりなじみ、T字カミソリのように逆手で持っても安定。防水仕様にもなっているので、お風呂剃りしたい人も最適です。

 

自動洗浄機能はないが、充電台に置くだけで充電できるのは極めて快適!

お手入れ面では、洗浄充電器が付属していないため、定期的にシェーバーユニットを手洗い〜乾燥〜オイル塗布する必要があります。その代わり、充電台はQi対応で、同機を台に置くだけで充電開始。これが驚くほど快適で、筆者は一発で気に入りました。

↑充電台は洗面所のほか、テーブルや机など、どんな場所にもすっきり置けます。シェーバーをセットすると、台の天面の液晶が「○」型に光ります

 

S9000 Prestageは肌へのやさしさを最優先に考えるユーザーには文句なしにオススメできる1台です。さらに、「ヘッドをくるくる移動させながら剃る」独自のスタイルに慣れれば、かなりの深剃りが可能。ただし、そのためには顔の部位によって「くるくる」剃りの円の大きさを変えるなど試行錯誤が必要です。逆にコツさえつかめば、肌がかなり弱い人でも、ある程度の深剃りができるでしょう。

 

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