家電
美容家電
2019/7/1 22:00

主要5メーカーの「高級電気シェーバー」はどう違う? 5項目徹底検証で見えてきた結論がコレだ!

その4

マクセルイズミ
往復式シェーバー
IZF-V998

付加機能を省略し、他社の高級モデルに迫る「深剃り」を圧倒的低価格で実現!

マクセルイズミのIZF-V998は、そのコストパフォーマンスの高さで一部ユーザーの圧倒的支持を獲得。量販店価格で1万8000円台という低価格ながら5枚刃を搭載。パワフルなモーター駆動で、素晴らしい深剃り性能を見せてくれます。

 

確かに低価格ゆえ、ヒゲの濃さを検知するセンサーは付いていません。5枚刃の内訳も4枚の網刃と1枚の「クセヒゲトリマー刃」の2種類。ヘッドが左右にしか動かず動きも硬いため、剃り残しを減らすためには、ユーザーはヘッドの角度などをある程度調整しながらシェービングする必要があります。それでも同機の力強い剃り味は出色で、これが実売で2万円を切るとは、衝撃的ですらあります

↑外刃は4枚の「網刃」が並ぶ、その真ん中に「クセヒゲトリマー刃」が設置されています

 

ちなみに、シェービング時の肌への負担は、他の高級モデルに比べると若干大きめ。通常の圧力でシェービングすると筆者はかなり肌にひりつきを感じました。ただし、ヘッドを肌に軽く当てることを心がけながらシェービングすれば、肌のひりつきをほとんど感じない、まずまずの深剃りが実現できます。

 

この価格で洗浄充電器まで付属するおトクさは感動的!

一方、メンテナンス性でうれしいのは、この価格で洗浄充電器まで付属していることです。洗浄に30分、乾燥に約5時間と、パナソニックやブラウンの製品に比べてかなり時間がかかりますが、朝シェービングして洗浄スタートしてそのまま出勤するという使い方なら問題なし。専用洗浄液がやや高く、1か月あたりのランニングコストは700円程度になりますが、洗浄や乾燥、オイル塗布の手間が不要なのは、大きなメリットといえます。フル充電で1日3分のシェービングが約28日行えるのも、今回試した5モデルのなかでは最長でした。

↑洗浄器のコースセレクトボタンを押すごとに「全自動コース→乾燥・充電コース→充電コース→スタンバイ」とコース変更。洗浄、乾燥、充電の各運転状況と進行度合いがランプ表示されます

 

↑充電残量は100%から0%まで1%刻みで表示されます。数字で表示されるので、わかりやすいですね

 

IZF-V998は「5枚刃搭載」「パワフル駆動」「洗浄充電器付き」という高級シェーバーの基本ポイントを押さえつつ、付加機能は大胆にカット。機能にメリハリをつけることで圧倒的な低価格を実現しています。確かに本体を手に持ったときのホールド感はいま一歩ですし、シェービング中に肌にやや負担がかかるのも惜しい。ただ、そうした欠点があってもなお、爽快な剃り味とメンテナンスフリーの快適さをこの価格で手に入れられるのは大きな魅力。「高級シェーバーを試したいけど、価格が高いので手が出せない」という人は、試してみる価値が高いですし、満足度も大きい製品だと思います。

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6