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2019/7/1 22:00

主要5メーカーの「高級電気シェーバー」はどう違う? 5項目徹底検証で見えてきた結論がコレだ!

その5

日立
ROTARY G-SWORD(ロータリージーソード)
RM-LX10D

独自のロータリー方式は、コツさえつかめば肌に負担をかけずに深剃りできる

RM-LX10Dの最大の特徴は、ドラム形状の内刃が回転してヒゲを剃る「ロータリー方式」を採用している点。実はこの方式、T字カミソリでヒゲを剃るのと似ています。内刃が横方向に往復してヒゲをカットする「往復式」と違い、シェーバーを順手で持つ場合、内刃は常に上から下に縦回転し、ヒゲの流れに沿った「順剃り」を行っていることになります。

↑ロータリー式は、回転方向が常に一定です

 

そこで重要なのが、T字カミソリのように本体を逆手に持ってヒゲを剃る「逆剃り」も加えること。これにより、「順剃り」だけでは捕らえにくい方向に生えるヒゲも効率よくカットすることができます。

 

ちなみに、ロータリー方式だと5枚刃や4枚刃の往復式より肌に触れる面積が小さく、そのぶん肌に負担がかかります。ですから、肌のひりつきを抑えるには、できるだけ肌に圧力がかからないよう「撫で剃り」することが重要。シェービング時間もやや長めに取る必要があります。

 

こうした独特なシェービングの仕方を知らない人には、同機は「剃り残しが多い割に肌がひりつくモデル」と思われるかもしれません。逆にこのコツさえつかめば、ひりつくを抑えつつ、かなりの深剃りが可能となります。

↑左は順剃り。ロータリー刃がヒゲの生える方向と同じ上から下方向に回転してヒゲを剃ります。右はカミソリのように逆手で持った逆剃り。ロータリー刃はヒゲの生える方向とは逆の下から上に回転するため、順剃りで剃りきれなかった部分もよく剃れます

 

すでに往復式など他のシェーバーを使っていて、同機の独特な使い方を学び直すのが面倒な人、毎朝手早くヒゲを剃りたい人には、この製品は向いていません。一方、独自の方式と剃り味を試したい人で、新たなシェービング方法の習得(といっても、それほど難しいわけではありません)に前向きな人なら、RM-LX10Dはオススメ。特に現在T字カミソリを使っていて、電気シェーバーに乗り換えを検討中の人なら、よりスムーズに使いこなすことができるでしょう。また、モーター音はフィリップスに次いで静かなので、運転音の大きな電気シェーバーが苦手な人にもオススメです。

 

温熱とLED照射でシェーバーの清潔さを維持できるが、手入れの手間はかかる

一方メンテナンス面では、自動洗浄機能がない「LED光乾燥器」を付属。過去モデルでは洗浄乾燥器を付属していましたが、洗浄液買い替えの手間とコストを嫌って使わなくなる人が多かったため、自動洗浄機能はカットしたそうです。その代わりに採用されたのがLED照射機能で、光触媒コーティングを施した内刃にLED光を当て、温熱を加えることで、刃に付いた雑菌やニオイを除去・抑制。シェーバーの清潔さを保てます。

↑シェーバー使用後は外刃とロータリー刃(内刃)およびヘッドの台座を水洗い。内刃には親水性を高める処理が施されているため、ヒゲくずや皮脂などの汚れが浮きやすく、水洗いで簡単に流れるそうです

 

↑洗浄後は外刃を再びヘッドにセットし、LED光乾燥器にセット。セレクトスイッチで「乾燥・充電」を選ぶと約1.5時間の乾燥・除菌運転をスタート。さらにその後、清潔な状態を保つため、15時間LED照射を続けます

 

ユーザーからすると、ここをどう評価するかが、購入するか否かの分かれ目になりそう。2~3日に一度の水洗いと乾燥後の“オイル差し”が苦にならない人、さらに、いままでにない新たな剃り味を求める人にはオススメできるモデルです。

以上で、高級電気シェーバー5モデルの検証のまとめは終了。モデルごとに使い方のコツやユーザーの向き不向きがあり、その傾向に合致したユーザーが正しい使い方でシェービングすれば、どれも高級モデルならではの快適な剃り味を味わうことができました。現在使っているシェーバーにイマイチ満足していない人、買い替えを検討中の人は、今回の検証を参考に、自分の肌質やシェービングの好みに合った1台を見つけてください!

 

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