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掃除機
2019/7/25 18:30

「積年の床の汚れ」が楽しく落ちた! 欧州で爆売れしたクリーナーの日本版「ケルヒャー FC 3d」が画期的

最近の住宅はワックスコーティングされたフローリングが主体となり、ちょっと汚しても床拭きシートでちょちょいと拭いておしまい! ということが増えました。ただ、それ本当にキレイになっているの? 一見キレイに見えるけど、本当は結構汚れているんじゃない? そんな疑いを持ちながらも、手で行う床拭き掃除はしんどい…というユーザー対して、ケルヒャーが新たな提案を行いました。それが、7月18日に新発売されたフロアクリーナー「FC 3d」(実売価格4万2980円)です。では、どんな汚れが落ちて、どれだけ床がキレイになったのか…本機を実際に使い、以下で詳しくレポートしていきましょう!

 

欧州で爆発的に売れたモデルを日本向けに小型化した「FC 3d」

↑FC 3d。本体寸法は長さ305×幅226×長さ1170mm、清掃幅は300mm。本体質量は2.5kgですが、ローラーの強力な推進力により体感質量は約0.8kgとのこと

 

ケルヒャー

KARCHER コードレスフロアクリーナー FC 3D

実売価格4万1904円

ケルヒャーが昨年春、欧州で水を使ってローラーで汚れを取るフロアクリーナー「FC 5」を発売したところ、生産が追いつかず、新たに工場を立ち上げるほどの爆発的なヒットとなりました。欧州は土足文化のため、家の中は定期的にモップで水拭きするのですが、面倒だしびちゃびちゃになって乾くまでに時間がかかるしで、なかなか大変な作業なようです。そこに登場したFC 5はそんな悩みを一挙に解決するツールとして人気となりました。ただ、FC5は欧州の住宅事情に合わせたためボディが大きく、日本の住宅には合わない……。そこで、床拭き掃除が大好きな日本人に向けて小型化したのが、「FC 3d」です。

 

ローラーに少量の水を給水しつつ、同時にローラーが汚水を回収

本機は、充電式のスティック型コードレスフロアクリーナーです。スティック部分に搭載した給水タンクから10秒ごとに少量の水がローラーに向けて供給され、毎分500回の高速回転をするマイクロファイバー製のローラーが強力に床の水抜きを行います。ヘッド裏にはブレードが取り付けられており、そのブレードでローラーを絞り、床拭きで汚れた水をヘッド内の汚水タンクに回収する仕組み。

↑スティック部分の後ろ側に給水タンクを搭載

 

↑ローラーは簡単に取り外し可能。ローラーは左右が決まっていますが、ローラーと軸が左右で色分けされているので装着時に左右を間違えることはありません

 

ローラーに水を含ませる手間、すすぐ手間が不要

自動給水なので雑巾がけのようにいちいち水を含ませる必要はありませんし、汚水回収も自動で掃除中にローラーを外して洗う必要もナシ。雑巾の場合は、頻繁にバケツで水洗いしないとかえって汚れを広げることにもなりかねませんが、FC 3dは汚水自動回収システムがあるので汚れを広げることがないのです。

↑ローラーが回転するとともに、ヘッドの根本の2つの穴から10秒ごとに水がチョロッとローラーに供給されます

 

↑フタの裏のブレード(指を指している部分)がローラーに当たって汚れた水をを絞り出します

 

↑ブレードで搾り取られた汚水は、ヘッド内の汚水タンク(指を指した部分)に溜まっていきます

 

液体や半固形物がラクラク取れて、ローラーの推進力でスイスイ進む

液体や半固形物などがカンタンに取り除けるのが便利。また、毎分500回の高速回転をするローラーの推進力はかなり強いので、力を入れて押す必要がないのもメリットです。モップのようにゴシゴシこすって腕が痛くなることがないし、立ったまま楽に掃除できるので雑巾がけのように腰や膝が痛めることもありません。

↑牛乳のような液体をこぼしても、あっという間に水拭きできます

 

↑ヨーグルトのような半固形物も大丈夫。半固形物を手で掃除するとてがベトベトになって嫌なものですが、FC 3dなら手で触らずともすっきりキレイに

 

蓄積した皮脂汚れがバッチリ落ちる

日本人は裸足文化のため、フローリングには知らず知らずのうちに皮脂汚れが蓄積していきます。それが黒ずみとなって見栄えを悪くするだけでなく、ダニ・カビ・雑菌が繁殖する原因にもなります。花粉などの目に見えないハウスダストや外から入り込んでくる排気ガスなどもフローリングに蓄積していくので、できれば頻繁に床拭き掃除はしたいところ。でも、雑巾がけは面倒だし体勢もキツイ。ウエットシートではうまく力が入らないし、広範囲を掃除すると疲れてしまう……。その点、FC 3dは充電式なので家中どこでも水拭きができ、1回の充電で約36畳相当(約60平方メートル)が掃除できるので、3LDK程度なら1回で家中がキレイに掃除できます。

↑見た目は何もないフローリングも、ブラックライトを当てると手のひらの皮脂がべったりついているのがわかります

 

↑水滴が若干残っていますが、FC 3dを一往復するだけで皮脂汚れはキレイに取れました

 

↑スティックを横にひねれば高さを抑えることができるので、ソファーの下など狭い空間も掃除できます

 

なお充電時間は約4時間、1回の充電で約20分間連続使用可能。フローリングだけでなく玄関などのハードフロアでも利用できます。ローラーは2本×2セット付属するので、フローリングとハードフロアで使い分けることも可能です。

↑充電は本体裏側のジャックに電源ケーブルを直接接続します

 

↑満充電になるとインジケーターでお知らせ

 

自宅で使って皮脂汚れが実際に落ちるかチェック!

発売前に短期間ですが実機を借りることができたので、自宅でも使ってみました。わが家では床掃除はフローリングワイパーをメインに使っています。ただ、食べ物をこぼしたとか、その時々に気になった箇所だけをウエットシートで拭くだけなので、結構あちこちに皮脂汚れがこびりついています。

 

リビングの中央はもっとも人が通る場所なので皮脂による黒ずみが沈着していましたが、FC 3dを1回往復するだけで黒ずみがとれました。庭へと続く掃出し窓も人の出入りが多く、外からのホコリの侵入もあるのでかなり黒ずんでいますが、こちらも1回の往復でこびりついた黒ずみをある程度取ることができました。

↑リビングの黒ずみがすっきり

 

↑芯棒が中心にあるためヘッドの幅いっぱいまで掃除できるので、汚れがたまりがちな壁際や窓際もきれいにできます

 

↑リビングに置いてある猫の餌まわりは特に汚れがひどい(左)。でも、洗剤を入れて数回往復するとかなりキレイになりました(右)

 

汚れがひどいときは専用洗剤を使用するのがベター

なお、汚れがひどい時には専用洗浄剤をタンクの中にキャップ1杯だけ入れます。今回は欧州で販売されている専用洗剤を使用しましたが、近く、日本の床質に合った専用洗剤の発売を予定しています。

 

キッチンも油や食材のカスを踏みしめたことでかなり汚れていましたが、こちらは専用洗剤を入れて1-2回往復しただけできれいになりました。

↑キャップ1杯の専用洗剤を使用

 

↑本機を使用する前のキッチンの床(左)と使用後の床(右)

 

お手入れは汚水タンクの水を捨て、ローラーを流水で洗うだけ

お手入れもカンタン。使用後はヘッド内部の汚水タンクの汚水を捨てて軽く水洗いし、ローラーも流水で洗えば何度でも使えます。洗った後は付属のスタンドにローラーを立てて干しておきます。

↑これはリビング1か所を掃除したときの汚水。これだけ汚れていたのかと驚愕!

 

↑ローラーは洗えば何度でも使えます。汚れがひどい時には、ぬるま湯に中性洗剤を入れてつけ置きすればよいとのこと

 

↑ローラーを洗い終わったら付属のスタンドに立てて乾かすことができます

 

そのほか、グリップの裏側にゴムがついているので、壁に立てかけても滑らないのがうれしいところ。スティック収納用のフックを使って家具に立てかけることもできるので、掃除をちょっと中断するときに便利です。

↑壁に立てかけるときは、グリップの裏側のゴムを利用(左)。フックを家具にテーブルの端に引っ掛けてもOKです(右)

 

↑使わないときに長いスティックが邪魔にならば中程から分割して収納できます

 

FC 3dがあればもっと床掃除がしたくなる!

床の汚れは定着する前にこまめに水拭き掃除する必要があります。しかし、雑巾がけはやはり面倒。特に冬の時期なんて、冷たい水で雑巾がけなんてできません。その点、FC 3dならば冷たい水にふれることなく床掃除ができ、ゴシゴシと力を入れる必要もないので疲れずに家中を掃除できます。面倒だった床掃除がこれほど簡単にできるのであれば、もっと頻繁に床を掃除したい! と思えるはず。本機があれば、毎日ピカピカの床で快適な生活が送れますね。

ケルヒャー

KARCHER コードレスフロアクリーナー FC 3D

実売価格4万1904円

 

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