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2019/7/26 18:37

「水分増加量1.9倍」はマジだ…! 新ドライヤー「ナノケア」を体感した家電ライター「まるでトリートメント」と驚きを隠せず

ドライヤーで髪を乾かすと髪が傷むというのは昔の話。今は、ドライヤーが髪を美しくケアしてくれる時代になりました。そんなドライヤーのなかでも圧倒的な人気を誇るのが、パナソニックの「ナノケア」シリーズ。2005年の初代発売以来右肩上がりで売れ続け、国内累計台数はなんと1000万台を突破(2018年4月時点)というから、実力はホンモノです。

↑ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0B。サイズ/質量:W21.4×D9.2×H22.8㎝/約575g。カラーは、ルージュピンク(左)とピンクゴールド(右)の2色で展開します。

 

“ナノケア史上最高”をうたうフラッグシップモデルが登場!

そんな「ナノケア」から9月1日、“ナノケア史上最高”をうたうフラッグシップモデルが登場することに! それが、従来の「ナノイー」の18倍もの水分発生量を実現した「EH-NA0B」です。さっそく、その新製品発表会に参加し、そのすごさを体感してきました!

↑2005年の初代発売以来、アップデートを繰り返してきた「ナノケア」が2019年、ついに“ナノケア史上最高”レベルに!

 

従来の18倍もの水分発生量を誇る高浸透「ナノイー」を放出

「ナノケア」の人気の理由は、パナソニック独自の微粒子イオン「ナノイー」にあります。「ナノイー」とは、水に高い電圧をかけることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、通常のイオンの約1000倍の水分量を保持。この「ナノイー」がドライヤーの風とともに放出され、髪に浸透することで水分バランスが整い、しっとりまとまる髪が実現できるというものです。

↑毛束にリングをはめ、「ナノイー」なしのドライヤー(左)と「ナノイー」ありのドライヤーをかけ続けたところ、「ナノイー」あり側のリングがするっと抜け落ちた実験映像。映像では、髪がうるおい、ツヤが出たのがわかりました

 

従来モデルでも、この「ナノイー」によるうるおい効果を実感する人が多かったため売れ続けているわけですが、その一方で2013年に同社が行ったアンケートによると、女性の髪や頭皮の悩みは、依然として「髪がパサつく」が圧倒的な1位に。そこで、さらなるうるおいを目指し、6年もの開発期間を経て誕生したのが、新モデル「EH-NA0B」です。こちらは、従来の「ナノイー」の18倍もの水分発生量を誇る高浸透「ナノイー」を発生させるとのこと。

 

ピンポイントの放電によって水分発生量を大幅アップ

高浸透「ナノイー」を実現したのは、進化した「ナノイー」デバイスです。従来は、同心円ドーム形状の対極板に放射線状に分散して放電する「コロナ放電」により「ナノイー」を発生させてきましたが、新モデルでは、針の先端部に向けて集中的に放電する「マルチリーダ放電」を採用。これにより、「ナノイー」の水分発生量は18倍と、大幅アップを実現したのです。

↑「コロナ放電」に比べて、18倍もの水分発生量を誇る「マルチリーダ放電」を採用

 

髪の水分増加量は従来モデルの1.9倍に

これにより、髪の水分増加量は従来モデルの1.9倍に。今までもかなりしっとり感を感じていた身としては、「約2倍に増えるなんてスゴイ!」と思いましたが、同時に、「ナノイーの水分発生量が18倍になったのに、なぜ髪の水分増加量は2倍しか上がらないんだ?」という疑問も。しかし実際はそう単純な話ではないそうで、発生したナノイーのうちの一部が髪に当たり、一部が髪に浸透するため、「ナノイーが多ければ多いほど、浸透する割合が高まる」のだそうです。

↑髪の表面を覆うキューティクルの間にある細胞膜複合体(CMC)にあるデルタ層にナノイーが届くことで、髪内部に潤いをもたらすことが可能に

 

この新モデルは、「ナノケア」シリーズの最上位に追加される形。したがって、以降の「ナノケア」シリーズは従来のコンパクトタイプ、海外でも使えるタイプ、上位モデルの3機種に本機を加え、合計4機種で展開していくとのこと。市場想定価格は3万円前後(税抜)と、かなりお高めですが、近年のドライヤーは1万円以上の高価格帯が売れている傾向にあり、前年比110%の販売を見込んでいます。

うるおいとつやのある髪に必要なのは、水分バランス

発表会では、美髪アドバイザーとしてメディアでも活躍中の田村マナさんが登壇。「美しい髪はうるおいから」をテーマに、トークセッションが行われました。田村さんによると、うるおいとつやのある美しい髪に必要なのは、水分バランスだそうで、「健康な髪は11~13%の水分を保持している」とのこと。

↑オリジナルのセルフケア方法を広め、テレビや雑誌などメディアでも活躍中の美髪アドバイザーの田村マナさん(中央)

 

なお、髪はかんぴょう巻きのような構造になっていて、中央のかんぴょう部分が中央のメデュラ、ごはんの部分がコルテックス、のりの部分がキューティクルと呼ばれています。水分はコルテックス部分に保持され、それをキューティクルが守っていますが、キューティクルは傷つきやすく、開いてめくれあがってしまうと水分が逃げてしまいます。

↑髪の構造図。このコルテックス部分にいかに水分をキープできるかが、髪の美しさを左右するそうです

 

「髪へのうるおいを与える3カ条」とは?

髪が傷む主な原因として、紫外線、カラーリングやパーマ、過度のブラッシング、自然乾燥、摩擦や高熱の5つが挙げられるそう。

 

では、うるおいのある髪を手に入れるにはどうすればいいか。まずはヘアアイテムを選ぶこと。髪は一度傷つくと自己修復できないため、トリートメントやコンディショナー、ヘアミルクなどを使い、外からうるおいを補います。また「ナノケアで水分を与える」のもいいそうで、使用後はヘアオイルとつけて水分を閉じ込めてあげるといいそうです。

↑田村マナさんが提唱する「髪にうるおいを与える極意3カ条」

 

さらに大切なのは髪を洗うタイミング。髪は朝洗うと、キューティクルが安定しないまま外出し、紫外線にさらされることになるため、夜洗うのがおすすめだといいます。また髪が濡れたまま寝てしまうと、キューティクルが開いたままの状態で固定されてしまうので、これもNG。しっかり乾かし、キューティクルを閉じておくことが大切だそうです。

↑美容師による実演も行われました。ナノケアを使うだけで、ボサボサだったモデルの髪がしっとりストレートに。「手触りが全然違う」と絶賛です

 

体験したら、トリートメントをしたようにつやつやに!

体験コーナーで、実際に体験してみました。私自身、以前のナノケアは何度も使ったことがあり、その実力は体感していますが、やはり水分発生量18倍、水分増加量1.9倍はダテじゃない! 風を当て始めてすぐに、髪がしっとりしてきたのを感じ、まるでトリートメントをしたようにつやつやになりました。ちなみに、髪が乾いてきたら、温風と冷風を交互に出す「温冷リズムモード」を使うと髪にツヤが出やすくなるそう。傷みがちな毛先には「毛先集中ケア」モードでナノイーをしっかり当ててもらいました。

↑体験コーナーでドライしてもらいました。風を当てているだけなのに、もつれがなくなり、つやつや、サラサラに! 仕上げにヘアオイルをつけると、うるおい感がより持続するそうです

 

ちなみに、本機は外部シェアリングアプリ「Alice.style」を利用した無料レンタルサービスを行うほか、各地でタッチ&トライも実施するそう。「とにかく体験していただけばわかる」とパナソニックが自信を見せる本機。みなさんもぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。

↑ナノイー発生部に指をかざしてみると、しっとり水分を含んだ風を感じました。ここにナノケアの心臓部があるわけですね