米を知り尽くした米料亭が監修した炊飯器
日立 圧力スチームIHジャー炊飯器(5.5合炊き) フロストブラックHITACHI 圧力スチーム ふっくら御膳 RZ-W1...
続いては7月6日に発売した5.5合炊きIHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100CM」の紹介です。本機は、江戸・寛政時代から続く米屋で、米料亭を運営する「京の米老舗 八代目儀兵衛」とコラボレーションして開発。当日は、総料理長の橋本晃治氏も京都から駆けつけ、開発の経緯やおいしいごはんを炊くための極意を教えてくれました。
そもそも開発のきっかけは、八代目儀兵衛が炊くごはんの美味しさに惚れ込み、「こんな美味しいごはんが炊飯器で炊けたら」と思った日立からのラブコールだったそう。一方、八代目儀兵衛のほうも、長年培ってきた美味しいごはんを炊くメソッドをオートメーション化できたら、という思いがあり、「これはごはんを美味しく炊く技を世に広めるチャンスだ」と、開発に協力することを決めたといいます。
「外硬内軟」が再現できるようプログラミング
そんな八代目儀兵衛が土鍋で炊くごはんは、粒立ちがしっかりして中が柔らかい「外硬内軟(がいこうないなん)」が特徴だそうで、本機にも、八代目儀兵衛の炊飯工程を1つ1つ数値化し、それが再現できるようプログラミングされています。
橋本さんによると、美味しくごはんと炊くために必要な要素は、「浸し」「再加熱」「蒸らし」の3つのメソッドだそう。まず「浸し」については、一般的に炊飯器の「浸し」工程では一般的に50℃から60℃で短時間で浸水させますが、「高温で浸水させると表面が溶けて食感が悪くなることがある」ことから、40℃の低温でじっくり浸水させることに。
続いて「再加熱」工程では、浸水時に食感を損ないやすい60℃の温度帯を短時間で駆け抜けるため、1.3気圧で107℃まで加熱します。そして最後、「蒸らし」の工程に入る前に、10秒ほど強火で加熱します。「“はじめちょろちょろ中ぱっぱ”の唄の中に、”ひと握りにわら燃やし”とありますが、あれですね」と橋本氏。そして蒸らし時も98℃以上の高温をキープすることで、シャキッとしたごはんに仕上がるのだそうです。
ひと粒ひと粒がしっかり立ち、噛むほどの甘みを感じる!
内釜には、発熱性の高い鉄と、伝導性の高いアルミを採用した「大火力 沸騰鉄釜」を採用しました。内釜底面には凸形状を設けることで、効率よく発熱し、一粒一粒に大火力の熱を伝えて美味しく炊き上げます。
本機で炊いたごはんも試食しました。炊いたのは、「極上ひと粒炊き」モードだそうで、まさに食感は「外硬内軟」。口に入れるとハリのある粒感がしっかり感じられ、噛むほどに甘さが広がります。この上品な味わいは、土鍋に近いかもしれません。
少量でも美味しく炊けて、蒸気カット仕様もうれしい
ちなみに一般的に5.5合炊きの炊飯器は、一般的に少量炊きには向いていませんが、本機は0.5合~2合の少量でも「外硬内軟」のごはんが炊ける「少量」専用ボタンを搭載。さらに「極上炊き分け」も簡単に炊けるよう、専用ボタンを用意しています。そのほか炊飯中に蒸気がほとんど出ない「蒸気カット」仕様で、置き場所を選ばないもうれしいポイントです。
今回、過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10X」とIHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100CM」を体験させていただきましたが、従来モデルと比べても、かなり魅力的な機能が満載だと感じました。オーブンレンジはキッチンに置いてみたいと思えるスタイリッシュなデザインのうえ、スマートフォンからレシピ検索ができて、どんどんレシピが増えていくというワクワク感もあります。炊飯器のほうは、しっかりした粒感が土鍋に近い味わいで、「さすがは米料亭とコラボしただけある!」と思う感動の美味しさ。新米が美味しくなる季節を前に、検討してみてはいかがでしょうか。
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