「おつまみ1分」などの時短メニューが便利
各社とも「時短調理」には力を入れているなか、ER-TD7000も新たに「おつまみ1分」メニューを搭載しました。
「にら玉」を作ってみたところ、卵にニラと調味料を合わせて混ぜ、約1分10秒加熱してからしょうゆとごま油を合わせて混ぜるだけでできあがり。食感の面ではやはりフライパンでサッと作った方がおいしく仕上がるのは確かですが、手軽につまみが作れるのは便利です。
「えのきバターしょうゆ」はえのきとちくわ、調味料を混ぜ合わせてレンジで約1分20秒温めればできあがり。どちらも料理に慣れていない人がチャレンジするにはぴったりですね。
「スピード低温調理」で茶わんむしも失敗せず短時間でできる
ER-TD7000は食品がある領域だけをセンシングする「ねらって赤外線センサー」を新たに搭載し、食品の位置に合わせてより適温に温める機能を搭載しました。これを利用することで、新たに「スピード低温調理」3レシピを搭載しました。
スピード低温調理というのは、電子レンジ調理ながら従来の「低温蒸し」のような機能を実現するというもの。東芝の石窯ドームシリーズは35℃から95℃までの低温スチームで調理できる「低温蒸し」機能がウリの一つで、茶わん蒸しなどもこれを使うことでうまく調理できるというのが特徴でした。しかし低温蒸しは時間がかかってしまうのが難点…ということで、低温スチームではなく電子レンジ調理を使いつつ、ねらって赤外線センサーで温度をセンシングしながら適温での調理を実現したそうです。これによって「スピード茶わん蒸し」の場合、従来に比べて約半分の約12分で調理できるようになりました。
実際に作ってみると、レシピは具がカニかまぼこだけというかなりシンプルなものではあるものの、中にスが入ることもなく、うまくできあがりました。具材のアレンジは難しいかもしれませんが、手間なし時短でもう1品を作りたいという場合に活躍するでしょう。
アプリがないのは残念だが、深皿メニューは大きな魅力
このほか、東芝ならではの特徴として350℃オーブン以外に低温スチーム機能もあります。低温スチーム機能はシャープのヘルシオやパナソニックのビストロなどにもありますが、東芝は35℃から95℃まで(最長25分)5℃単位と幅広く、茶わん蒸しのほか、野菜の低温スチーム調理などにも使えます。しかし茶わん蒸しなどはレシピが用意されているものの、野菜の低温スチーム調理などのレシピは少なく、せっかくの機能をレシピとして使いこなせていない印象を受けました。
また、レシピサイトで検索はできるものの、オフィシャルのスマホアプリが用意されていないのも少し残念に感じました。スマホからレシピサイトを見ればいいといえばそうですが、アプリもあるとよりアクセスしやすいように思います。このあたりは、今後の進化に期待したいところですね。
ただ、ER-TD7000は他社にはない深皿メニューが大きな特徴で、フライパンで大人数の料理を作るのに慣れていない人でも簡単に作れるのは大きな魅力に感じました。まあ、大家族になるまでには料理に慣れていくのでしょうが、たとえば来客があったときや、いきなり料理を当番制で作ることになって、あたふたしているお父さんなどには便利だと思います。
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