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炊飯器
2019/12/12 18:30

歴史的名作「炎舞炊き」に注目! 象印マホービンの炊飯器2~11万円の8機種を一気にチェック

人気No.1シリーズのほぼすべてを網羅しようというのが本企画。今回紹介するのはIH炊飯器シェアの約3割を占めるトップメーカー(※)・象印マホービンです。象印の炊飯器は、ふっくらモチモチでうまみの強いごはんを炊けるのが特徴。その原点は1970年発売の世界初の電子ジャー「RH型」で、保温専用ながら大ヒットとなりました。

※IH炊飯器販売台数シェアNo.1(2018年2月〜2019年1月ゲットナビ調べ)

 

74年には炊飯機能付き電子ジャーを発売。96年発売の圧力IH炊飯ジャーは「圧力の象印」の評価を決定付けましたが、特に画期的だったのは2010年発売の「極め羽釜」です。昔ながらの“かまど炊き”の味を追求し、広く浅い羽釜形状の内釜を採用。側面の羽根部分からの加熱を強化し、かまどの強火を再現しました。翌年には内釜に南部鉄器を採用し、さらなる大ヒットへ。

 

だが、象印は進化を止めません。18年、南部鉄器モデルに替わる「炎舞炊き」を発表したのです。かまどの炎のゆらぎに着目した「炎舞炊き」は、従来機種を凌ぐうまさと大好評。今夏発売の小容量タイプも売れており、炊飯器トップメーカーの地位は盤石となっています。

 

炎の“ゆらぎ”を強化することでより甘みの強い絶品ごはんに!

【その1】 炎舞炊き NW-KB10

実売価格11万3070円

■2019年6月発売 ■炊飯容量:0.5〜5.5合 ■内釜:鉄〜くろがね仕込み〜豪炎かまど釜 ■食感炊き分け:121通り(わが家炊きメニュー)

かまどの炎の“ゆらぎ”を再現し、ふっくらもっちり炊き上げる人気モデル。“中パッパ”から沸騰までの炎のゆらぎを段階的に激しくし、ごはんの甘みをより高めます。食べ応え満点のごはんは育ち盛りの子どもがいる家庭にも好評。

↑鉄・アルミ・ステンレスを組み合わせ、発熱効率・蓄熱性・耐久性に優れた内釜を採用。軽量で扱いやすいのも魅力

 

↑二重内ぶた構造なので蒸気口セットがなく、洗うのは2枚の内ぶたと内釜だけ。毎日のお手入れが簡単!

 

【業界初! 炎のゆらぎを再現する「炎舞炊き」の3つのIHヒーター開発秘話】

内釜の激しい対流の原因は炎のゆらぎによる温度ムラだった!

「炎舞炊き」の開発開始は2014年末。「南部鉄器 極め羽釜」の人気絶頂のさなかでのスタートです。

 

注目したのは、かまどの炎の不規則なゆらぎ。炊飯中の激しい対流の原因は、このゆらぎにより釜内に発生する温度ムラだとわかったのです。その〝ゆらぎ”を再現すべく、同社はIHヒーターのコイルを3つに増強して個別制御する研究に着手。そこから「円形に熱源を配置し、発熱する箇所がぐるぐる変わる」アイデアが誕生しました。

 

一方内釜には、3ヒーターをローテーションで加熱するため、熱伝導性に優れたアルミを採用。発熱効率・蓄熱性の高い鉄と蓄熱性・耐久性に優れたステンレスを組み合わせ、新たな内釜を開発しました。こうして「炎舞炊き」は2018年7月に発売。象印の創業100周年の歴史的名作となりました。

↑従来の炊飯器は底部のIHヒーターのコイルを同心円状に巻いていました。一方「炎舞炊き」では3つの角にコイルを巻き、個別制御することでローテーション加熱を実現します

 

【その2】 炎舞炊き NW-ES07

実売価格10万2370円

■2019年7月発売 ■内釜:鉄〜くろがね仕込み〜豪炎かまど釜 ■炊飯容量:0.5〜4.0合 ■食感炊き分け:81通り(わが家炊きメニュー)

「本体はコンパクトがいいが、小容量すぎて足りなくなるのは心配」というシニア夫婦世帯のニーズに応えた4合炊き。5.5合炊きタイプと同じ炊飯技術と火力を備え、もちもちの絶品ごはんに。

 

【その3】 極め炊き NW-JU10

実売価格6万7360円

■2019年7月発売 ■炊飯容量:0.5〜5.5合 ■内釜:鉄〜くろがね仕込み〜豪炎かまど釜 ■食感炊き分け:81通り(わが家炊きメニュー)

大火力&高圧力炊飯と、最上位機と同じ「豪炎かまど釜」で甘みたっぷりのごはんに。圧力強度と加圧時間を調整する技術と、81通りに炊き分ける「わが家炊き」機能で各家庭の好みの食感に仕上げます。

 

【その4】 極め炊き NW-JC10

実売価格6万2420円

■2019年7月発売 ■炊飯容量:0.5〜5.5合 ■内釜:鉄器コートプラチナ厚釜 ■食感炊き分け:81通り(わが家炊きメニュー)

中パッパ〜沸騰工程で一気に加熱し、激しい対流でふっくら食感に。内釜のプラチナコート効果でごはんの甘みも向上。81通りの「わが家炊き」などの便利機能を手ごろな価格で求める人に最適。

 

【その5】 極め炊き NP-BJ10

実売価格3万9740円

■2019年7月発売 ■炊飯容量:0.5〜5.5合 ■内釜:鉄器コートプラチナ厚釜 ■食感炊き分け:49通り(わが家炊きメニュー)

約4万円ながら49通りの「わが家炊き」機能を搭載。内釜外側にIH加熱と相性の良い鉄をコーティングし、強い火力で炊きムラを抑えます。上位機種にも付属する「立つしゃもじ」を同梱。

 

【その6】 極め炊き NP-ZT10

実売価格2万8870円

■2019年7月発売 ■炊飯容量:0.5〜5.5合 ■内釜:黒まる厚釜 ■食感炊き分け:4通り(やわらかメニュー含む)

3通りの炊き分けに加え、高齢者向けの「やわらかごはん」メニューを搭載。蒸らし工程で圧力をかけて釜の中心まで高温にし、ごはんのおいしさを引き出します。蒸気量を約50%抑えるメニューもあります。

 

【その7】 極め炊き NP-RY05

実売価格2万8400円

■2018年1月発売 ■炊飯容量:0.5〜3.0合 ■内釜:プラチナ厚釜 ■食感炊き分け:5通り(やわらかメニュー含む)

ごはんの甘みが増す「プラチナ厚釜」採用の3合タイプ。「すしめし」「しゃっきり」から「もちもち」まで4通りの炊き分けができます。栄養価の高い金芽米用メニューや「やわらかごはん」メニューも搭載。

 

【その8】 極め炊き NP-RL05

実売価格2万2730円

■2018年1月発売 ■炊飯容量:0.5〜3.0合 ■内釜:黒まる厚釜 ■食感炊き分け:4通り(やわらかメニュー含む)

加圧時間を調整して3通りの食感に炊き分け、蒸らし工程で圧力をかける「蒸らし」機能も備える3合炊き。アツアツごはんを食べたい人向けの「高め保温」機能のほか「やわらか」メニューを用意。

 

【こちらもチェック】 “炊く前のひと工夫”でよりおいしいごはんに!!

おいしいごはんを炊くには、炊飯器を使って炊き始める前の下準備も重要。象印では心強いツールを各種取り揃えているので要チェックです。

 

家庭用精米機 つきたて風味 BR-WA10

実売価格2万7420円

米穀店でも用いられる「圧力式」を採用。米同士を擦り合わせてぬかを取るので、ツヤと透明感のある仕上がりになります。1升まで精米でき、古い米をリフレッシュするコースも装備。

 

炊飯浄水ポット MQ-JA11

実売価格3810円

ごはんに最適なアルカリ度の水にできる浄水ポット。炭酸カルシウムと活性炭を配合したカートリッジで、ごはんの風味を損なう5物質など全13物質を除去し、適度なpHに調整します。

 

洗米器 DK-SA26

実売価格2440円

白米についた少しのぬかを効率良く取れるアイテム。鍋に乗せてハンドルを回すだけで、洗米しすぎも洗米不足も防げます。水に触れずに洗えるので、真冬のごはんの仕込みもラクです。