スクエア型で首振りする珍しいセラミックファンヒーター
お次は「人感センサー付き大風量セラミックファンヒーター 首振り KJCH-12TDSW1」(参考価格1万2800円・税抜)。こちらはなんと、約80°の範囲で左右に首振りします。タワー型のセラミックヒーターで首振りモデルは多々あれど、スクエア型のファンヒーターで首振り搭載モデルはあまり見たことがありません。むしろ、いままでなかったのが不思議なくらい。
首振りによって広範囲に暖めることが可能になるのですが、そもそもセラミックファンヒーターで暖を取れるのはせいぜい1mくらい。首を振ったって意味ないよね? …という当然の疑問に応えるべく、本機ではターボモードを新たに搭載し、大風量により温風到達距離を約3倍に伸ばしました。実際に試してみたところ、確かに3mくらいまでは温風を感じることができました。
また、人感センサーの不在感知時間はこれまで90秒だけでしたが、ちょっとトイレに立ったり飲み物を取りに行くだけで切れてしまうだけでなく、目の前にいても動かなければ切れてしまうという不満がありました。そこで、設定時間に5分と10分を新たに加えて使い勝手を改善しています。
なお、首振り機能のない「人感センサー付き大風量セラミックファンヒーター KJCH-12TD4」も同時発売。参考価格はホワイト・ブルー・ピンク・薄木目は1万800円、濃木目は1万1800円(税抜)。
レトロなデザインが目を引くシンプル機能の電気ストーブ
機能としては突出したものはないけど、デザインに特化した「遠赤外線電気ストーブ」の2機種も発売しました。レトロなデザインがおしゃれな感じで、機能としては入/切とヒーターの強(800W)/弱(400W)のダイヤル2つというシンプルさ。ブラックボディの「遠赤外線電気ストーブ 小型 ブラックコートヒーター ブラック KIEHDB-800」(参考価格1万800円・税抜)はブラックコートしたシーズヒーターを採用しており、体の芯まで熱が伝わり暖かさが持続します。ホワイトボディの「遠赤外線電気ストーブ 小型 遠赤外線ヒーター ホワイト KIEHD-800」(同6980円)は石英管を採用しており、スイッチを入れてすぐに発熱する即暖性が特徴。サイズはともに幅400×奥行き156×高さ377mm、質量2.3kg。
加湿器にサーキュレーターがついた、ファンヒーターに首振り機能がついた、レトロなデザインになった……と一見地味な進化ですが、実際に現物を目の前にすると意外にこれはアリだなと感じました。日常の小さな不満を解消してくれるこれらの新製品は、「なるほど家電」の名にふさわしい、アイリスオーヤマらしい家電といえるでしょう。
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