【テストその6】メンテナンスのしやすさと設置性をチェック
ミルが着脱式でメンテの負担は少ないが、コーヒーの粉残りが気になる
全自動コーヒーメーカーのメンテナンスで一番面倒なのはミルのお手入れ。残ったコーヒー粉が長い間たまっていると酸化してコーヒーの風味を損ないますから、数日に一度は掃除したいところ。……ですが、サボっている人も多いのでは?
CM-D465Bが採用する臼式ミルは本来掃除がかなり面倒なのですが、本機のミルは着脱式になっていて、掃除がしやすいほうです。下に新聞紙などを引いて、刃の隙間などに詰まった粉も付属のブラシで手早く落とせます。
ただし、気になったのが、ミルを外してみるとかなり大量のコーヒー粉が残っていたこと。ミル内を長く掃除しなかったり、6杯ぶんなど大量に挽くと、内部に思いのほか大量のコーヒーの細粉や挽き残しが入っていてビックリ。
ミルが横向きに回転するため、臼の内部や挽いたコーヒー粉が出てくる通路に大量に粉が残ってしまうようです。また、ミルをセットする固定部分にもコーヒー粉が残るのでお手入れが必要。本機では、使うコーヒー豆の量が一般のコーヒーメーカーよりやや多いと感じていたのですが、こうした粉残りがその原因にあるような……。この粉残りを減らす工夫がされていると助かるのですが……。
水タンクは長く使っていると底の部分にカルキが白く固着してきます。本機はタンクが取り外せないので水洗いはできませんが、その代わりにクエン酸洗浄が可能。メンテナンスダイヤルで「CLEAN」を選び、水とクエン酸を入れてスタートボタンを押すと約90℃で煮沸。汚れが落ちたらメンテナンスダイヤルを「DRAIN」にセットし、タンクの水(お湯)を排水します。
サイズは大きめだが、コーヒー好きならあえて「見せる設置」も楽しい
CM-D465Bは6杯入れられるタイプだけあって本体も大きめ。特に奥行きが33.5cm、高さが42.5cmあり、キッチンやダイニングテーブルに置くとなかなかの存在感でした。コンパクトタイプのコーヒーメーカーから買い替える人は、置き場所に若干苦労するかもしれません。ただ、デザインはシンプルでカラーリングもマットな黒と、とてもスタイリッシュ。あえてその存在感を前面に出した設置を考えれば、毎日コーヒーを淹れるときの満足感もひとしおです。