すでに沖縄が梅雨入りしていますが、平年だと、中国・近畿地方は6月7日ごろ、東海・関東は6月8日ごろを目安に梅雨入りするとのこと。梅雨はそこから7月後半まで続くことが多いわけですから、それを思うと、いまから気が滅入る人も多いでしょう。
新型コロナウイルスの影響で自由に外出できない状況下、空気がまとわりつくような不快感のなかで、洗濯物の部屋干し臭とストレスが募っていく……。ああ、なんと憂鬱なことか。そんな梅雨の生活を家電でサポートすべく、パナソニックはオンラインにて「梅雨に向けた上手な家電の使い方・お手入れセミナー」を開催しました。
梅雨の困りごとは洗濯物に関するものが多い
まず、セミナーで同社は、興味深いアンケート結果を提示しました。同社が掃除や洗濯を自分で行う20~50代の共働き男女800名を対象に、梅雨時期の暮らしの困りごとに関する意識・実態調査を実施。梅雨時期の暮らしで 困ることについてたずねたところ、 1位は「洗濯物が乾かないこと(58.1%)」次いで「部屋干しした洗濯物のニオイ(46.8%)」など 洗濯物に関する困りごとが多い結果となりました。
このほか、そこまで多くはないものの 「タオル類のニオイ・雑菌繁殖(37.0%)」「家の中のこもったニオイ(33.0%)」「洗濯機のカビ、洗濯槽についてくるカビ(19.3%)」 など、 梅雨時期の 部屋の中に発生するカビや雑菌といった衛生面」 に困っていたことがうかがえたそうです。
こちらを踏まえて、同社がまず提案したのは、衣類乾燥除湿機です。同社による「衣類乾燥除湿機における全国意識実態調査」で6~8月に部屋干し対策のために実施していることを聞いたところ、「何も対策していない」が28%となっており、さらに「除湿機を使う」が11%、「衣類乾燥除湿機を使う」が5%にとどまりました。
衣類乾燥除湿機が多くの家庭で使用されていない現状に対し、パナソニック アプライアンス社の空質担当・かく文艶さんは、「不思議でたまりません。どうして使わないの? という思いでいっぱいです。魔法のアイテムなのに」と、感情を込めて衣類乾燥除湿機の有効性を強調しました。
かくさんの解説によると、洗濯物を速く乾かすには、除湿と風当てが有効で、衣類乾燥除湿機はこれを同時に行うのがポイントとのこと。また、自然乾燥や扇風機の併用では10時間後でも衣類が完全に乾かなかったことに対し、衣類乾燥除湿機は6時間後には完全に衣類を乾かし、運転開始から約5時間で室内を適切な湿度(40~60%)に戻したというデータを提示。その効果を説明しました。
2つの方式を切り替えて安定した除湿を行うのがハイブリッド方式
さらにかくさんは、同社の衣類乾燥除湿機が採用するハイブリッド式のメリットについて解説。除湿機の基本的な仕組みは、本体内に空気の温度差を作り、空気中の水分を結露させて取り除くことで除湿します。
空気中の水分をコンプレッサーで冷やし、結露させて除湿するのがコンプレッサー方式。デシカント素子が吸着した水分をヒーターで蒸発させ、熱交換器で結露させて除湿するのがデシカント方式です。コンプレッサー方式は低温時に除湿能力が落ち、デシカント方式はヒーターを利用するため消費電力が高く、夏場は部屋の温度を上げてしまうのがデメリット。
その点、この2つの方式を融合させた同社のハイブリッド方式は、最適なバランスを自動で判断して方式を切り替え、季節を問わず安定した運転を行うといいます。