4月に発売されたパナソニックの最新ロボット掃除機「RULO(ルーロ) MC-RSF1000」を見て、筆者はふと思いました。雑誌やテレビに出てくるようなオシャレな家でも、ルーロはちゃんと働いてくれるのだろうか? 変化に富んだデザイン住宅って、ロボット掃除機にとって、トラップだらけで使い物にならないんじゃないの? ……と。
気鋭のインテリアスタイリストが所有する、歴史的なデザイン住宅でルーロを走らせよう!
検証してみたい……しかし、バリバリの庶民派である筆者は、オシャレな家に住んでいません。オシャレな家で検証するなら誰かの力を借りるしかない……というわけで、とある方を頼ることにしました。
今回頼った方は、テレビ番組や雑誌記事などのスタイリングも数多く手掛ける気鋭のインテリアスタイリスト・窪川勝哉さん。窪川さんは、東京・中野区に昭和32年築の2階建て住宅を所有しています。実はこの物件、モダニズム建築の巨匠であるル・コルビュジエのもとで建築を学び、日本のモダニズム建築をリードした前川國男氏が設計したもの。
窪川さんはもともと文化的価値の高い建築物や家具が大好きで、日常的に情報収集をしていたところ、1年半ほど前に同物件が売りに出ていることを発見。「即断即決で購入しました」といいます。以降、時間をかけてリノベーションに取り組んでいて、このほど完成したとのこと。おお、いいですね。探していたのはそういう物件です! しかも、「ルーロを走らせていいですか?」とお願いしたところ、すでにルーロを使っているとのこと。おお、それは願ってもない! せっかくなので、窪川さんならではのご感想もいただいちゃいましょう!
物件に足を踏み入れたら……なんということでしょう!
取材当日、期待を胸にその物件に足を踏み入れると、そこには雑誌でしか見たことがないような、オシャレ空間が広がっていました。ダイニングスペースはメラピーの無垢材を染色した重厚なフローリング。5cmほどの小上がりを経たリビングスペースは、フローリングからの連続感を損なわないコバルトブルーのカーペット。突き当りには大きな掃き出し窓があり、透かして見える中庭の緑が目に心地いいです。ちなみに、リビングのカーペットは化繊ではなく100%ウール素材のものを使っているのも窪川さんのこだわりだとか。
一方、2階はもともと2室ありましたが、1室の床を抜いて吹き抜けにしています。2階にはベッドを置いてリラックススペースとしています。ちなみに、ここのカーペットも100%ウール素材とのこと。
家具は1950年代までにデザインされたもので統一
置いてある家具も、一見してただものではないモノばかりで、「建物が1950年代のものなので、家具も1950年代ごろまでにデザインされたものを中心に集めました」とのこと。たとえば、吹き抜けの照明はハーマンミラーのネルソンバブルランプ、ダイニングチェアはコルビュジエも愛したト―ネットの流れを汲む、チェコのTON社のアームチェア、リビングにはイームズのエリプティカルテーブル(通称サーフボードテーブル)と、窪川さんらしい、こだわり抜いたラインナップとなっています。たしかに、こんな大切な家具ばかりだと、ヘタなロボット掃除機は使えませんね。「モノにぶつかりにくいと聞いて、ルーロを使ってみようと思った」という窪川さんのチョイスも納得です。
リビングではスムーズに動きつつ、家具のギリギリまで近づいて掃除する
では、さっそくリビングからルーロを走らせていきましょう! 今回使うルーロは、従来の超音波センサーと赤外線センサーはそのままに、レーザーセンサーを新搭載することで、部屋の間取りをすばやく正確に把握できるようになったのが特徴。モノや家具があってもしっかり避けて、効率よく掃除するとか。
確かに、スタート直後から迷わず滑らかに動いていきますね。イームズのテーブルの下も危なげなく通過。障害物があると、ゆっくり近づいてギリギリで止まり、回転ブラシだけを根元に滑り込ませてゴミを取っているのがわかります。
やがて、リビングとダイニングの境界にある段差に到達。筆者にはよくわかりませんが、設計士さんはこういう起伏にも意味を込めていて、それを楽しめる方が所有するんだろうな……とぼんやり想像します。今回はなかなか微妙な段差ですが、落ちることはないか? ……いやいや、余裕で回避してくれました。