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2016/7/25 20:27

なぜ「ホットクック」は誰もが「いい」と言うのか? ヘビーユーザーが魅力を熱弁&調理の裏ワザを伝授!

今回は、シャープの電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HT99A」を特集します。本機は昨年11月に発売された製品ですが、使った人が口を揃えてほめたたえるアイテム。ライターさんや評論家さんの評判は極めて良いうえに、製品を貸し出して使ってもらったママさんが感激し、「これいい!」「欲しい!」を連発していたのが印象に残っていました。ホットクックのどこがそんなにいいのか……。そう思っていたところ、本サイトのこってりレビューでおなじみ、ライター倉本 春さんがヘビーユーザーであるとのこと。本機は価格もこなれてきて狙い目であることは確かです。この機会に、持ち前のこってりレビューで、倉本さんに製品の魅力を分析してもらいました!

 

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一般的な使い方と筆者がハマっている裏技をご紹介!

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↑ヘルシオ ホットクック KN-HT99A。幅364×奥行280×高さ224、重量は約5.2kgと、ほぼ炊飯器サイズ

 

ホットクックは「電気無水鍋」。具材と調味料を入れれば、水なしで煮物が作れる鍋です。いままでも、火にかける「無水調理鍋」はありましたが、同社によると電気式は業界初! そのためか、発売開始時点で価格は6万5000円前後と高価にもかかわらず、かなりの数が売れたそうです(現在は実売価格4万3800円)。しかも、ホットクックを購入した人の多くが「買ってよかった」と口コミをしているのです。かくいう筆者も、自腹でホットクックを購入し、いまではかなりのヘビーユーザー。そこで、ここではホットクックの一般的な使い方と、最近筆者がハマっている裏技的な使い方をご紹介します。

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↑炊飯器のように、本体に内鍋をセットして使用します

 

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↑本製品のもうひとつの特徴が、食材を優しくかきまぜる「まぜ技ユニット」の存在。最適なタイミングでパカッと開いて食材をかき混ぜるので、味のムラがない煮込み料理や炒め物まで作れます。まぜ技ユニットを外して調理することも可能です
↑本製品のもうひとつの特徴が、内ぶたにセットして食材を優しくかきまぜる「まぜ技ユニット」(上写真)。最適なタイミングでパカッと開いて食材をかき混ぜるので(下写真)、味のムラがない煮込み料理や炒め物まで作れます。まぜ技ユニットを外して調理することも可能です

 

栄養価が高く旨みの強い料理ができる!

とはいえ、いままで無水調理鍋を使ったことがないと、この調理器具の魅力はわかりにくいかもしれません。無水調理鍋とは前述したように、具材と調味料を入れれば、水なしで煮物が作れる鍋。水を入れないので栄養価が高いうえ、具材の味を水で薄めることがないので旨みの濃い煮物を調理できます。

↑本体のフタ内側にある凸凹が無水調理のポイント。食材から発生した蒸気が、この「旨みドリップ加工」の突起を伝って鍋に戻されます
↑本体のフタ内側にある凸凹が無水調理のポイント。食材から発生した蒸気が、この「旨みドリップ加工」の突起を伝って鍋に戻されます

 

このおいしさは、カレーを作れば一発でわかります。普段と同じ野菜と肉、ルーを使っても、まったく違う料理のように濃い旨みのあるカレーが出来上がるのです。同じような無水調理は電気式ではない「無水調理鍋」でも可能ですが、火にかける無水調理鍋は火加減が非常にシビア。最初は鍋内に汁気が少ないので焦げ付きやすいのが難点です。一方、ホットクックは内部で温度制御をするので失敗がありません。

 

↑一応付属レシピもありますが、我が家では冷蔵庫に余っている野菜を適当に入れて作っています。野菜をすべて細かくカットして、内鍋にセット。ポイントは、水分の多い野菜(ここではトマト)から下に詰めていくことです
↑一応付属レシピもありますが、我が家では冷蔵庫に余っている野菜を適当に入れて作っています。カレーの場合、野菜をすべて細かくカットして、内鍋にセット。ポイントは、水分の多い野菜(ここではトマト)から下に詰めていくことです

 

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↑最後に肉を入れて、まぜ技ユニットをセットした状態で調理開始。液晶画面に調理終了までの残り時間が表示されます。ちなみに材料を入れるタイミングでカレーのルーを入れれば、あとは待つだけでカレーが出来上がりますが、個人的にはおススメしません。なぜなら、一度カレーを作ると、その後パッキン部をつけ置き洗いしても匂いがなかなか落ちないからです
↑最後に肉を入れて、まぜ技ユニットをセットした状態で調理開始(上写真)。液晶画面に調理終了までの残り時間が表示されます(下写真)。ちなみに材料を入れるタイミングでカレーのルーを入れれば、あとは待つだけでカレーが出来上がりますが、個人的にはおススメしません。なぜなら、一度カレーを作ると、その後パッキン部をつけ置き洗いしても匂いがなかなか落ちないからです

 

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↑水を一切入れていないにもかかわらず、加熱後は汁気がたっぷり。我が家ではこの状態で一度鍋に移し、カレールーを入れて仕上げます
↑水を一切入れていないにもかかわらず、加熱後は汁気がたっぷり(上写真)。我が家ではこの状態で一度鍋に移し、カレールーを入れて仕上げます(下写真)

 

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↑完成したカレーはとにかく旨味が凝縮したコクのある味。普段と同じカレールーを使用しているのに驚くほど味が濃くなっています。また、肉も箸でつかむとホロホロ崩れるほど柔らかい!
↑完成したカレー(上写真)はとにかく旨みが凝縮したコクのある味。普段と同じカレールーを使用しているのに驚くほど味が濃くなっています。また、肉も箸でつかむとホロホロ崩れるほど柔らかい!(下写真)

 

↑ホットクックには内鍋にピッタリのフタも付属するので、すべての作業をホットクックで調理する場合は出来上がった料理をそのまま冷蔵庫で保存することもできます
↑ホットクックには内鍋にピッタリのフタも付属するので、すべての作業をホットクックで調理する場合は出来上がった料理をそのまま冷蔵庫で保存することもできます

 

朝材料を入れておけば帰宅後にできたてが食べられる!

もうひとつの電気式ならではの魅力は、最大12時間の「予約調理」ができること。朝に材料を入れておけば、帰宅後にできたての料理が食べられるのです。しかも、予約後は一度100℃に火を通して食材の腐敗を予防するため、肉や魚といった腐りやすい食材も朝セット可能。その後は腐敗しない70℃の温度帯で食材をキープして、予約時間前に最後の仕上げ加熱をしてくれます。

 

筆者が強くオススメしたいのが低温調理

ホットクックは、もちろんカレー以外の料理もおいしくできます。本体内には85種類の自動メニューに、15の手動メニューを内蔵。おでんやぶり大根、牛肉のモツ煮や炊飯、スポンジケーキなどのほか、まぜ技ユニットを駆使してトロみのある炒め物も調理も可能です。さらに、付属の蒸し板を使えば蒸し料理もできるなど、かなり幅広い調理ができます。
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↑足のついた蒸し板を内鍋にセットし、水を200mlほど入れれば蒸し料理も可能です。茶わん蒸しなども作れます
↑足のついた蒸し板を内鍋にセットし、水を200mlほど入れれば蒸し料理も可能です。茶わん蒸しなども作れます

 

このあたりはすでに色々な口コミで語られていますが、そのほかに筆者が強くオススメしたいのが「低温調理」です。簡単にいうと、肉は一般的に63℃あたりから水分が抜け、68℃付近で硬くなるとされています。ですから、それより低い60℃~65℃付近の温度で長時間煮込んで水分と柔らかさを保とうという調理法です。ちなみに、60℃以下だと腐敗の可能性があるので注意しましょう。

 

たとえば、牛肉を低い温度帯で煮込むと、長時間加熱してもローストビーフの中身のようなピンク色です。しかも、食べてみると安い赤身肉でも非常に柔らかく仕上がり、また、味もギュッと濃縮されます。そのうえ、もし肉に硬いスジが入っていても、長時間加熱するとスジ部分がゼラチン化してやわらかくなるメリットがあります。ただし、低温調理法は現在シャープが推奨しているものではないので、試すときは衛生面に気を付け、自己責任で調理しましょう。

↑今回使用するのは、こちらの赤身肉でステーキを作ります。低温調理は高い霜降り肉よりも、赤身肉に向いた調理方法。赤身肉は比較的安価なほか、健康にも良いのでおススメです
↑今回使用するのは、こちらの赤身肉でステーキを作ります。低温調理は高い霜降り肉よりも、赤身肉に向いた調理方法。赤身肉は比較的安価なほか、健康にも良いのでおススメです

 

↑低温調理は別名真空調理とも呼ばれています。まずはビニール袋に食材を入れ、空気を抜きます。空気が入っているとうまく加熱されないので気を付けてください
↑低温調理は別名真空調理とも呼ばれています。まずはビニール袋に食材を入れ、空気を抜きます。空気が入っているとうまく加熱されないので気を付けてください

 

↑ホットクックの「発酵」メニューは、35℃から65℃まで手動で設定できます。加熱時間は最大12時間まで。内鍋に熱湯をいれたらビニールのまま肉を投入。60℃で12時間加熱しました。このとき、かならず60℃以上になったお湯から調理を始めること。水の段階から肉を入れると、雑菌が繁殖しやすい温度帯が長くなるので危険です
↑ホットクックの「発酵」メニューは、35℃から65℃まで手動で設定できます。加熱時間は最大12時間まで。内鍋に熱湯をいれたらビニールのまま肉を投入。60℃で12時間加熱しました。このとき、かならず60℃以上になったお湯から調理を始めること。水の段階から肉を入れると、雑菌が繁殖しやすい温度帯が長くなるので危険です

 

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↑12時間加熱した肉がこちら。表面は変色していますが、中心はローストビーフのようなピンク色です(上写真)。あとは、フライパンで肉の表面にサッと焦げ目をつけたら完成(下写真)
↑12時間加熱した肉がこちら。表面は変色していますが、中心はローストビーフのようなピンク色です(上写真)。あとは、フライパンで肉の表面にサッと焦げ目をつけ、ビニールにたまった肉汁でソースを作れば完成!

 

 

↑お皿に盛り付け、ビニールにたまった肉汁でソースを作れば完成! 12時間加熱したのに、中心はきれいなピンク色。しかも赤身の硬い肉が、箸でも千切れる柔らかさになっています
↑12時間加熱したのに、中心はきれいなピンク色(下写真)。しかも赤身の硬い肉が、箸でもちぎれる柔らかさになっています

 

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↑こちらは、刺身用の魚介類を油と一緒にビニールに入れて、40℃で1時間低温調理したもの。高級フランス料理で提供される「コンフィー」と呼ばれる料理です。サーモンは見た目が刺身のような色ですが、食べると加熱された非常に繊細で上品な味。ホタテは弾力が増して、味も濃くなっています
↑こちらは、刺身用の魚介類を油と一緒にビニールに入れて、40℃で1時間低温調理したもの。高級フランス料理で提供される「コンフィ」と呼ばれる料理です。サーモンは見た目が刺身のような色ですが、食べると加熱されているのがわかる繊細で上品な味。ホタテは弾力が増して、味も濃くなっています

 

容量の少なさと液晶の表示だけが惜しい

とにかく便利なホットクックですが、少々気になる点もあります。とくに大きな不満点は液晶メニュ-。ホットクックは液晶画面で調理方法を設定するのですが、基本的に表示はすべて数字です。たとえば、手動メニューを選択した場合は、まぜ技ユニットを使った煮物は「1-1」、まぜ技ユニットを使わない煮物は「1-2」蒸しものは「2」となります。さらに、自動メニューを選ぶ場合は、まぜ技ユニットを使用したメニューだけでも「1-1」~「1-22」まであり、ぜんぶ覚えるのは難しいでしょう。このため、自動メニュー利用時は、いちいちメニュー番号表を確認して入力しなければいけません。

 

もうひとつは内釜の容量です。ホットクックの定格容量は1.6L。2人暮らしの我が家では、普段はちょうど良いのですが、お客様が来る時などは少々物足りない容量です。子どもなどが多い大家族だと容量が足りないと感じると思います。

↑ホットクックにはラミネート加工されたメニュー表も付属します。水にぬれても大丈夫なのは嬉しいのですが、メニューを確認するのは正直面倒です
↑ホットクックにはラミネート加工されたメニュー表も付属します。水にぬれても大丈夫なのは嬉しいのですが、メニューを確認するのは正直面倒です

 

↑ちなみに、使用後に必ず洗うパーツは内鍋と内ブタ、つゆ受け、蒸気口カバーの4点。使用した場合はまぜ技ユニットや蒸し板なども洗います。圧力なべではないので、シンプルな形のパーツが多く、片付けはあまり苦にはなりません
↑ちなみに、使用後に必ず洗うパーツは内鍋と内ぶた、つゆ受け、蒸気口カバーの4点。使用した場合はまぜ技ユニットや蒸し板なども洗います。圧力なべではないので、シンプルな形のパーツが多く、片付けはあまり苦にはなりません

 

いまやホットクックなしの生活は考えられない!

とはいえ、それらの不満点があっても、ホットクックはメリットのほうがはるかに大きい! 何といっても、ホットクックは煮込み料理に蒸し料理、低温調理まで、失敗なく調理できる万能調理器。いまやホットクックなしの生活は考えられません。 おいしい料理が作りたいひとはもちろん、手をかけずに料理を作りたい人にも、胸を張っておススメできる調理家電です!

 

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ホットクック(大)は(小)に比べて何が違う? 容量1.5倍の新モデルで「丸かぼちゃ」など巨大料理レシピに挑戦!!

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