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2016/11/15 19:20

あの「ホットクック」が巨大化したらどうなった? わんぱく小僧も大満足の1.5倍大容量モデルが誕生!!

「放っておくだけで料理ができあがる」をコンセプトにして2015年11月に発売された、シャープの電気調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の最新モデル「KN-HT24B」が発表されました。12月上旬発売予定で、実売予想価格は7万円前後です。

 

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それに合わせて、「ヘルシオ ホットクックで食育」をテーマにした一般消費者向けの料理ワークショップが開催されました。ヘルシオ ホットクックで食育とは、果たしてどういったものなのでしょうか。

 

新ホットクックは4人分から6人分まで容量アップ

まずは、新モデルの特徴について紹介していきましょう。発売から1年が経過したヘルシオ ホットクックのユーザー構成は20~40代の子育て世代が約30%、50~70代のシニア世代が約70%。「放っておくだけで安心しておいしい食事を作れる」というのがシニア世代に響いたようですが、シャープ商品企画部の吉田麻里さんは「若い人、子育て世代にももっと使ってほしいと考えています」と話します。

↑シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 主事の吉田麻里さん
↑シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 主事の吉田麻里さん

 

「子どもが食べ盛りなので量が足りないとか、煮物をたくさん作って次の日も食べたい、でも大きさが足りなくて購入を見送るという声もいただきました」(吉田さん)

 

そこで登場したのが、従来モデルの1.5倍、約6人分まで調理できる大容量タイプの「KN-HT24B」というわけです。

 

「カレーだと6杯分作れます(現行モデルは4杯まで)し、おでんもたっぷり作れます。さらに大きなお魚や鶏肉も切らずに入れられるようになりました」(吉田さん)

↑左が最新モデルの「KN-HT24B」で、右が従来モデルの「KN-HT99A」
↑左が最新モデルの「KN-HT24B」で、右が従来モデルの「KN-HT99A」

 

↑従来モデルではカレー4杯までだったのに対し、6杯分まで作れるようになりました。4人家族でおかわりも可能! 内鍋が大きくなったため、食材を切らずに丸ごと調理することも可能に

 

さらに、大容量化したことで、素材をまるごと調理できるようになったのもメリットです。

 

「従来は魚の切り身しか調理できませんでしたが、丸ごと煮付けにしたり、手羽先とか手羽などだけでなく、丸鶏を使った参鶏湯(サムゲタン)なども作れるようになりました」(吉田さん)

↑何と、カボチャを丸ごと調理することも!
↑何と、カボチャを丸ごと調理することもできます!

 

↑丸鶏を使った参鶏湯(サムゲタン)を作ることも可能
↑丸鶏を使った参鶏湯(サムゲタン)を作ることも可能

 

予約調理メニューを含むメニューの数も大幅に増加

今回、一般参加者が体験したのは「蒸し野菜サラダ」。カットした野菜を入れた内鍋をホットクックにセットして調理メニューを選び、スタートボタンを押すだけで約15分でできあがります。それに加えて、事前に調理した「チキンと野菜のカレー(無水調理)」、「カボチャのポタージュ」、「リンゴのコンポート」を試食しました。

↑蒸し野菜(にんじん、レンコン、サツマイモ)をホットクックにセットして調理スタート
↑蒸し野菜(にんじん、レンコン、サツマイモ)をホットクックにセットして調理スタート

 

↑こちらは「チキンと野菜のカレー(無水調理)」の食材。野菜(トマト、タマネギ、セロリなど)とお肉(鶏の骨付き肉)、カレールーを入れてセットしてスタートするだけの簡単調理
↑こちらは「チキンと野菜のカレー(無水調理)」の食材。野菜(トマト、タマネギ、セロリなど)とお肉(鶏の骨付き肉)、カレールーを入れてセットしてスタートするだけの簡単調理

 

従来モデルの「KN-HT99A」は100のメニュー(うち自動メニュー85、手動メニュー15)を搭載していましたが、KN-HT24Bは143(うち自動メニュー119、手動メニュー24)にまで大幅に増えています。

 

「炒め物系ではホイコーローや麻婆ナスのほか、カレーもキーマカレーやグリーンカレーなどもあります。人気の常備菜メニューや、麺のメニューも新しく搭載しました」(吉田さん)

 

設定時間に料理ができる「食べごろ予約調理」メニューも充実しました。カレーなどの食材をセットして予約しておけば、帰宅時に合わせて熱々で食べられるというもの。食材が傷みやすい温度帯より高温で調理して準備しておくため、安心して長時間の予約も可能になっています。従来の予約メニューは16レシピしか対応していなかったのですが、新モデルでは35種類に増加。筑前煮やブリ大根、ロールキャベツ、豚の角煮といった料理を予約調理できるようになりました。

 

ホットクックと食育はどう結びつくのか?

ヘルシオ ホットクックの商品企画を担当したシャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 チームリーダーの中島優子さんは、「ヘルシオ ホットクックと食育」について次のように語りました。

↑シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 チームリーダーの中島優子さん
↑シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 チームリーダーの中島優子さん

 

「五味(甘い・辛い・酸い・苦い・塩辛いの5種類の味のこと)を感じる力というのは、子どもの頃に形成されます。おいしいと思うことが心と体の健康につながるので、そう思えるようホットクックで健康的な食生活をサポートしたいと考えています。なかでも食育で重要なのは、薄味で素材そのものの味を知ること、色々な食材に触れること、楽しく食べること。例えば、根菜サラダは何も付けなくても食べられて、しかもおいしいことを知ってほしいです」(中島さん)

 

また、中島さんは、大型化したことで調理の幅が広がり、いろいろな食材に触れられるメリットについても言及しました。

 

「例えば本機なら魚、キャベツ、丸鶏などを丸ごと調理できます。家庭では素材を丸ごと料理する機会はあまりないでしょうが、シャープでは丸ごと料理を提案していきたい。『どうやって加熱していいのかわからない」と思われる方もいるかもしれませんが、『ホットクックなら自動で加熱できます』とオススメできます。さらに、本機を使えば放っておくだけで調理できるため、その間に洗濯をしたり、子どもと会話をしたり、本を読んだりといった有意義な時間を増やせるのもメリットだと思います」(中島さん)

 

メイン料理は本機にまかせ、その他のメニューで腕を磨こう

ヘルシオ ホットクックは中島さんが最後に紹介したように、ボタン1つ押すだけで自動的にかつ確実に調理してくれる「ほったらかし調理」が大きな魅力。内ぶた部分に食材を混ぜ合わせる「まぜ技ユニット」が付いているため、カレーのような粘度の高い料理でも焦がさずに調理してくれます。

↑できあがったばかりのカレーを囲む参加者の皆さん
↑できあがったばかりのカレーを囲む参加者の皆さん

 

ひとつ注意があるとすれば、ホットクックは食材と調味料を入れてセットするだけで、勝手においしい(食材本来の味を生かした、若干薄味の)料理が仕上がってしまいます。そのため、これだけに頼ってしまっては、料理の腕があまり上がらない……かもしれないということです。

 

ただ、独り暮らしを始めたばかりの人や、結婚したてであまり経験がなくて料理が苦手な人などにとっては、おまかせで確かな味の料理を作れるのはありがたいはず。当然一度に一品しか作れませんから、メインの料理をホットクックにおまかせしつつ、少しずつ料理の腕を磨いていったらいかがでしょうか。

↑1時間ほどでしっかりと煮込まれたカレーが完成!
↑1時間ほどでしっかりと煮込まれたカレーが完成!

 

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↑ヘルシオ ホットクックで調理された料理に舌鼓を打つ参加者の皆さん