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2021/6/14 18:30

「日本のために」ハンディクリーナーNo.1のシャークが3年かけて開発!全方向強化モデル「EVOPOWER EX」の完成度に驚いた

アメリカ発の家電メーカー・シャークニンジャは、ハンディクリーナー「EVOPOWER」シリーズの第二世代となる「EVOPOWER EX(エヴォパワー イーエックス)」を6月下旬に発売すると発表しました。第一世代と比べ、吸引力は2倍、駆動時間は3倍、アクセサリーはオシャレに収納可能になるなど、大きな進化を遂げています。オンラインで行われた発表会の様子とともにレポートしていきましょう。

↑EVOPOWER EX。使用時の本体サイズは高さ390×幅62×奥行69mm

 

人気シリーズのプレミアムモデルという位置づけ

EVOPOWERシリーズは、国内ハンディクリーナー市場で販売シェアNo.1を獲得し、大きな存在感を示しています。そんな同シリーズのプレミアムモデルの位置づけとなるのが、今回発表されたEVOPOWER EX。2018年に日本市場に参入して約3年間、日本のユーザーの声に耳を傾け、そのニーズを具現化したのが同モデルだといいます。

↑シャークニンジャの代表取締役社長・古屋和輝氏。「EVOPOWERは、2019年と2020年の国内ハンディクリーナー市場でシェア50%以上というナンバーワンの地位を獲得し、ハンディクリーナーの使い方を変えた」と語ります

 

シャークニンジャがEVOPOWERの国内ユーザーの声を調べたところ、最も高い要望は「吸引力」と「音の大きさ」でした。

↑吸引力と音の大きさが同率の37%。次いでアクセサリーの収納(20%)、駆動時間(6%)が続きました

 

国内プロダクトマーケティングを担当し、日本市場向けにオリジナリティのある開発を主導した長瀬陽子さんは、「日本市場の特殊性を踏まえ、第一世代のユーザーの声だけでなく、自社の他製品や他社のクリーナーを使っている家庭にもヒアリングを実施。日本人が重視するポイントを探りました」と語ります。

↑「EVOPOWER EXによるラインナップの拡充で、より幅広いニーズに対応します」と話す長瀬陽子さん

 

ユーザーの声から吸引力など4つのポイントを強化

ヒアリングの結果、以下の大きく4つのアップグレードポイントを設けたそうです。

1.吸引力が従来モデルの2倍

2.モード切り替えを採用(ブースト/標準/エコ)

3.最大35分の駆動時間(EVOPOWER W35は最大24分 ※バッテリー2個使用時)

4.充電ドックに付属アクセサリーをすべて収納

 

特に吸引力は、クリーナーの本質である掃除用具としての機能に直結する部分。モード切り替えも備えたので、気になるところを手早く掃除するときや、大きめのゴミを吸うときは吸引力の強い「ブースト」を使い、ホコリなどの軽いゴミを取り除きたい時には「エコ」で丁寧に掃除する、といった使い分けができるようになっています。

↑回転するファンをイメージしたマークのボタンがブーストモード。少し重たいゴミもパワフルに吸い込みます

 

ブーストモードの運転時間は約8分。食べカスをこぼしたり、目立つ汚れを見つけたりしたときにサッと取り出して、ピンポイントで掃除するには十分でしょう。

↑エンジニアのSteven Gacin氏は「開発する上で大変だったのは、第一世代で実現している強みを超えることでした」と述べました

 

充電ドックに付属品を収納できる

一方、吸引力を抑える代わりに騒音も抑えられるエコモードでは、駆動時間は最大35分となります。週末にのんびり目につく場所を掃除して回っても、よほど広い家でない限り、途中でバッテリー切れを起こす心配はないでしょう。

↑向かって右の葉っぱのマークを押すとエコモードになります。音が気になる夜中の掃除にも活躍しそう

 

充電は充電ドックに本体を戻すだけで始まります。満充電になると、自動的に待機モードに切り替わるので過充電の心配はありません。第一世代同様の着脱式バッテリーなので、バッテリーを余分に購入して、より長時間連続利用することも可能です。

 

また、回転ヘッドでパワフルにゴミを吸い取るミニモーターヘッドや隙間用ノズル、マルチノズルなど、豊富なアクセサリーは充電ドックに差して収納できるようになっています。使いたいときにサッと取り出してすぐに掃除でき、掃除が終われば片付けも簡単というわけです。

↑アクセサリーは充電ドックに差して収納できます(フローリング用延長ノズルを除く)。アクセサリー置き場に悩むこともありませんね

 

ちなみにゴミ捨てやダストカップのお手入れに関しては、第一世代の使い勝手が好評で、EVOPOWER EXはこれを継承したものになっています。ダストカップやフィルターは丸ごと水洗い可能なので、カップに付着した細かなチリが気になるときも手早くお手入れできますね。

↑ゴミ捨てはゴミ箱の上でボタンをワンタッチするだけ。ゴミに触れなくて良いので衛生的です

 

出しっぱなしにできるようインテリア性も重視

さらに、EVOPOWERシリーズでは、ハンディクリーナーに求められる要素として、すぐに手に取れる場所に出しておけるインテリア性も重視しています。EVOPOWER EXではこの点もブラッシュアップしました。

 

パワーを増しているのに、本体の形状は第一世代より約3cm短く小型化。本体重量はバッテリーを含めて約680gで、従来モデルより約60g重くなりました。本体カラーは3色の展開で、グレージュ(型番はWV406JGG)、ダークチョコレート(WV405JDC)、ローズレッド(WV400JRR)となっています。いずれも日本オリジナルカラーで、高級感をかもし出す深みのある色合いです。なお、以下の表の通り、カラーによって付属するアクセサリーの内容が異なります。

↑EVOPOWER EXのモデル別アクセサリー一覧。グレージュのモデルが最も付属品が豊富です

 

最上位のグレージュは、金属の鋭利さとほのかな温かみを両立していて、様々なタイプの部屋に違和感なく溶け込む上質なデザイン。すべてのアクセサリーが付属します。実売予想価格は2万9700円(税込・以下同)。

↑グレージュのみに付属するフローリング用延長ノズルを使用したシーン。フローリング用延長ノズルは日本オリジナルです

 

ダークチョコレートは見る角度によって影が黒くなり、光が当たる部分は黄味がかってゴールドのように見えます。フローリング用延長ノズルは付属しません。実売予想価格は2万5850円。

↑ダークチョコレート。ほぼ黒ですが、見る角度や光の当たり具合で色合いに温かみが出るようになっています

 

ローズレッドは赤とピンクの中間色で、部屋に花を飾ったような華やかさと落ち着きを与えます。付属品はフローリング用延長ノズルとミニモーターヘッドを省略しています。実売予想価格は2万2000円。

↑ローズレッド。キッチンやダイニングに置くには、このくらい華やかな色のほうが調和しそうです

 

どの色も、クローゼットにしまうより、サイドテーブルや窓際にでも置いておきたくなるデザインです。特にローズレッドはシンプルな部屋の中で彩りになる、花のような存在感で好印象……なのですが、アクセサリーの一部が省略されているのが少々残念ではあります。汎用性よりも、優雅さを重視したモデルなのでしょうね。

 

こうしてみると、EVOPOWER EXは吸引力から使い勝手、収納力、デザイン、カラーリングにいたるまで、全体のクオリティを徹底的に高めてきた印象です。まさに「プレミアム」の名にふさわしいモデルといえるでしょう。

 

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