日立ジョンソンコントロールズ空調は、ルームエアコンの新モデル「白くまくんプレミアムXシリーズ」全11機種の発表会を開催。11月末より販売を開始する。価格はオープンプライスだ。
発表会には日立ジョンソンコントロールズ空調の泉田金太郎氏が登壇し、70年前の1952年に日本初となるウィンドウ型ルームエアコンを日立が開発したことから、日本のルームエアコンの歴史が始まったことを紹介。
「これからのルームエアコンは、快適空間を提供する製品からデジタル技術を活用してみなさまの暮らしを支える、社会インフラに進化していくものと考えて、製品の開発を進めている。白くまくんはみなさまの健康に直結する空気や環境の質を向上させるソリューションと、デジタルサービスの提供で社会に貢献することを目指していきたいと考えています」(泉田氏)と意気込みを語った。
新プラズマイオン発生機と新除湿制御でカビの繁殖を抑制
新モデルの一番の特徴は、新たに搭載された部屋の隅のカビまで抑制できる「Premiumプラズマ空清」機能だ。これは部屋の浮遊カビをパワフルに抑制する空気清浄機能に、除湿制御機能を加えることによって、カーテンや家具などに隠れたカビまで抑制できる機能。国内家庭用エアコンでは国内唯一だという。
従来の吹き出し口からイオンを放出する電極に加えて、新たに吸い込み口に配置した4つの電極からプラズマイオンをワイドに放出する大型のプラズマイオン発生器を搭載。熱交換器についた、浮遊カビ、菌、ウイルスを従来の「プラズマイオン空清」の約2倍のスピードで抑制することができる。
さらに、熱交換器についた汚れは従来モデルより搭載する「凍結洗浄 除菌ヒートプラス」機能で自動洗浄が可能。この機能は、最大56℃まで熱交換器を温めて油汚れまで剥がし、マイナス15℃で凍らせて屋外に洗い流す仕組みだ。同様に排水トレーの自動お掃除(凍結洗浄)機能も搭載している。
「プラス換気ユニット」は別売りで追加する仕組み
「白くまくんプレミアムXシリーズ」のもう一つの特徴が、換気機能である「プラス換気ユニット」(別売り)が取り付けられることだ。
コロナ禍においてエアコンの換気機能が注目を集めた。しかし、大規模マンションなどでは部屋に24時間換気システムが配置されているケースもあるため、あえて別売りにすることで、「必要な人だけ取り付けられるようにオプションにした」(泉田氏)という。
「プラス換気ユニット」はエアコンとの連動運転に対応し、室内機に内蔵されている人感センサーが換気量を自動調整。また、冷房開始時に室内の熱い空気を吐き出して冷房の立ち上がりをよくする排熱運転機能なども備えている。
日立ジョンソンコントロールズ空調では窓開け換気で課題となる、花粉や排気ガスなどの汚れた空気、雨や虫を入れたくない場合や、音漏れなどのプライバシーの問題がある場合に、エアコンの換気機能があれば解決できるとして、今回オプションで提案したそうだ。