清掃力の高さと使いやすさで人気を集める日立のコードレススティック掃除機「パワーブーストサイクロン」シリーズから、2022年モデル「PV-BH900K」が発売された。2021年モデルでは本体を1.7kgまで軽量化していたが、「PV-BH900K」では、1.7kgの軽量ボディはそのままに、吸引力が約20%アップ。新たに「ターボモード」が搭載され、カーペット上のゴミもしっかりと吸引できるようになったという。早速、実力チェックといこう。
本体重量は変わらず吸引力が約20%アップ
「PV-BH900K」の最大の特徴、それは何と言ってもパワフルな吸引力だ。新開発の「パワフル3Dファンモーター」を備えるとともに、「極異方4極マグネット」を採用して高効率化し、新設計の三次元形状の斜流ファンと固定翼で空気の流れを効率よく制御。従来モデルの本体重量1.7kgを維持したまま、吸引力を約20%向上させた。また、これに合わせて新搭載されたのが、「ターボ」モード。カーペットの毛足の奥のゴミまでしっかり吸引できるという。
【動画】「PV-BH900K」吸引テスト
論より証拠ということで、早速吸引力をチェックしてみよう。擬似ゴミとしてまいたのは、微細なハウスダストに見立てた重曹と、大きなゴミに見立てたシリアル。運転モードは「ターボ」モード。軽い力でスーッとヘッドを前進させてみたが、重曹もシリアルも難なく吸引に成功。「標準」モードでも試してみたが、結果は同様で、ゴミを取り残すことはなかった。
「ごみくっきりライト」「からまんブラシ」は引き続き装備
従来モデルで好評だった「ごみくっきりライト」と「からまんブラシ」は引き続き装備している。「ごみくっきりライト」は、ヘッド前面に配置された白色LEDと緑色LEDでゴミの視認性を高め、ゴミの取り逃しを防ぐもの。「からまんブラシ」は、ヘッドに搭載された回転ブラシのことで、ブラシの先端をループ形状にすることで、髪の毛やペットの毛などを絡まりにくくしたものだ。
【動画】「PV-BH900K」糸くず吸引テスト
約30cmにカットした糸を実際に吸引し、ブラシにからまないかを確認してみた。一般的なブラシでは糸がぐるぐるとからまり、はさみなどで処理しなければならない状況だが、「からまんブラシ」はまったく糸がからまらなかった。「からまんブラシ」の効果を実感した瞬間だ。
充電時間が約3.5時間から約2時間に短縮
使い勝手における進化点も確認しておこう。注目したいのが、充電方式の改良により、充電時間が約3.5時間から約2時間に短縮されたこと。バッテリーは従来モデルと同様、着脱式を採用しているが、バッテリー単体での充電はできず、本体に装着した状態での充電となる。別売のバッテリーを購入すれば、時間のかかる広い家の掃除にも対応できるが、バッテリー単体での充電ができないのは惜しいところ。
正当進化を遂げた日立の意欲作
1.7kgの軽量ボディはそのままに、吸引力が約20%向上した「PV-BH900K」。パワフルな吸引力でカーペット上のゴミも取り逃さないうえ、自走式ヘッドと「シンクロフラップ」の効果により、ヘッドが床に張り付き、重さを感じる場面もなかった。バッテリー単体での充電ができるとなおよかったが、総じて軽く、パワフルで、使いやすいコードレススティック掃除機に仕上がっていた。完成度の高いコードレススティック掃除機を探しているのなら、選択肢の筆頭にあがってくるのは間違いない。
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