ヤーマンは6月5日、同社の美容機器ブランド「YA-MAN TOKYO JAPAN(ヤーマン トウキョウ ジャパン)」より創立45周年を記念し、日本初(※)のAI美顔器「HAKEI(ハケイ)」を発売した。価格は6万6000円(税込)。ヤーマン公式通販サイト「ヤーマンオンラインストア」およびヤーマン直販店にて取り扱いを開始している。同日に行われた発表会にて、 “ヤーマン45年の集大成” だという、同社最新技術を取材して来たので紹介しよう。
※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ
2つのモードを搭載。手持ちの化粧品に合わせたスキンケアを実現する
「ハケイ」は日々変化する肌に合わせて、好みのスキンケアを実現する “進化するAI美顔器”。機能として、角質層までの浸透とリフトを行う「ENRICH LIFT」と、専用アプリ「ヤーマン ハケイ」に接続し好みのアレンジができる「myMODE」の2モードを搭載している。
「myMODE」の「PERSONALIZE」モードでは、クラウド上にある他社ブランドを含む約2万点以上のスキンケア化粧品のデータから手持ちの化粧品を検索することが可能。AIがスキンケア成分を解析し、成分に応じて浸透に適した「波形」を即座に形成してくれる。より肌の奥へ成分を届けることで、スキンケア化粧品の効果を引き出すという。
7月以降は、必要な手入れのモードを専用アプリで追加購入することも可能。購入後も、季節の変わり目や肌の悩みなどに合わせて機能追加をすることで、「新しい美顔器が出る度に買い替える」という行動も減らすことができる、「サステナブル」な製品でもある。
美顔機器&スキンケア研究の開発体制で海外ビジネス拡大へ
同社は、研究開発を担う「表情筋研究所」で美顔機器の礎となる「電気・光・熱・超音波」の設計とその効果効能の検証を行ってきた。電気波形が肌に及ぼす影響を研究するなかで、スキンケア成分にはそれぞれ浸透に適した電気エネルギーの波形があることを発見。従来の美顔機器では、固定の波形のみが搭載されるものが大半だったが、「ハケイ」は手持ちのスキンケア化粧品に合わせた波形を生み出すことを実現した。
6月5日のメディア発表会に登壇した、同社の代表取締役社長 山崎貴三氏は「1978年に精密機器メーカーとして設立して以来、独自のアルゴリズムを駆使した製品開発を行ってきた」と語った。
1985年には、日本初(※)の体脂肪計や体型に合わせて効果的なEMSを出力する機器などを開発。このアルゴリズム設計技術は、45年の集大成となる「ハケイ」の波形設計技術にも生かされているという。
※ 手足4点で測るタイプ、インピーダンス方式において
「ヤーマンならではの美顔機器とスキンケアが融合した技術を核にし、今後は現在海外市場の主力となっている中国、アメリカとはじめ、さらなるグローバル展開の拡大も視野に入れています」(ヤーマン 代表取締役社長 山崎貴三氏)
また、同社では、「ハケイ」発売にあわせたポップアップイベント「コスメティックバー “ハケイ”」を、6月21日~25日の5日間、東京・表参道の青山ランドで開催する。
取材・文 /会田香菜子(GetNavi web編集部)
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